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すぐに役に立つことばかりしていると、支配階級にだまされます

ホーミング(※抗原を認識する樹状細胞)に関わるビタミンA(中略)(※ビタミンD をサプリメントで大量に摂るとき)細胞核でビタミンAとビタミンDを受け取る受容体は共有されており、ビタミンDばかりを摂るとビタミンAが認識されにくくなる(中略)つねに日焼けし、皮下でビタミンDをたっぷり作っているサーファー ※引用者加筆.

情報分析官

ビタミンAが不足するとホーミングが阻害されてフードアレルギーなどのアレルギー疾患の引き金に(中略)制御性T細胞のホーミング(※免疫寛容)がうまく起こらないと経口免疫応答が働かなくなり、食べ物のタンパク質を敵と見なして攻撃します。これがフードアレルギーの発生のメカニズム ※引用者加筆.

情報分析官

ビタミンDは脂に溶け、体内に蓄積する「脂溶性」です。しかも、すべての細胞の核にまで入ることができるため、がん細胞の増殖抑制やアポトーシスをダイレクトに推進(中略)ビタミンDとのタッグでがんのアポトーシス作用をさらに高めてくれるのが、同じ脂溶性のビタミンA(中略)ナマコには「フロンドシドA」という抗がん作用のある成分が含まれています。それも驚異的な抗がん作用を有し、乳がん細胞の95%、すい臓がん細胞及び肝臓がん細胞の90%、肺がん細胞の88%が、ナマコのフロンドシドAによって死滅したという実験報告も残っています。このナマコの粉末は健康食品として日本でも販売されていますが、これを服用するときも生のナマコを一緒に食べたほうが、酵素が働いてフロンドシドAの細胞への吸収力を促進してくれます。

情報分析官

ビタミンAはニンジンなどに含まれるβカロテンから体内で合成できることになっているので、一般的には欠乏は起きないことになっています。しかし実際は、βカロテンからビタミンAの合成がうまくできない体質の方がいる(中略)ビタミンAを豊富に含有している食品は、レバーやウナギなど、あまり日常的に摂取されない食材なので、実はふだんの生活で気付かないうちにビタミンA欠乏になっている ※引用者加筆.

セツキシマブというのは、がんの治療に使われるモノクローナル抗体〔特定の抗原にのみ結合する単一種類の抗体〕です。そして、このモノクローナル抗体がヴァージニア州でたくさんの〔アレルギー〕反応を引き起こしていたことがわかっていました。〔商品名:アービタックス〕に関しては興味深い余談がある。この薬の研究は、マーサ・スチュワートがイムクローン(ImClone:セツキシマブを開発した企業)の株価急落の前日に持ち株4000株を売却したかど〔インサイダー取引〕で禁固刑を言い渡された後、突如中断された。株価の急落は、米国食品医薬局(FDA)がセツキシマブの発売不承認を決定したというニュースを受けてのものだった。以後、人々は長期間にわたってこの薬への関心を失っていた。その後、徐々にではあるが、研究は再開された。アーカンソー州のとあるがん診療所が、セツキシマブの初めての投与後に患者がアナフィラキシーで死亡した(中略)免疫学に精通していた(※世界最高峰の免疫学者でアレルギーの歴史家、ヴァージニア大学医学部アレルギー・臨床免疫学部門長トーマス・プラッツ=ミルズ医師)トムはその調査への協力を求められた(中略)セツキシマブとして使われるモノクローナル抗体は、実験室で細胞を使って作られる。トムが説明するように、「モノクローナル抗体の90%は、チャイニーズハムスターの卵巣細胞系列を使って作られます。この細胞系列はアルファガルを産生しません」。つまり、大部分のモノクローナル抗体医薬品は、たとえ患者がたまたまアルファガルに対するアレルギーを抱えていたとしても、全く安全に使うことができる。一方、セツキシマブは異なる種類の細胞を使って製造されていた──それはアルファガルの糖分子を作る細胞腫だった(中略)彼はアルファガルの反応性が陽性だった全員の情報に立ち返り、全員が1つの共通点を持っていることを発見した。この患者たちは並外れて長い時間を屋外で過ごしていたのだ(中略)アレルギー反応のトリガーは多分、ダニとその唾液の組み合わせだ。つまり、赤身の肉を摂取する前に、ダニによる虫刺されで下味をつけておくことが、肉アレルギーを作り出す魔法の隠し味になる(中略)ダニに咬まれて抗アルファガル抗体ができたとしても身を守ってくれる細菌が、一部の人々の腸内に棲みついているのかもしれない。研究ではまた、血液型がBマイナス型の場合にはダニが媒介するこの新型肉アレルギーを発症する確率が高くなることが示されているが、それがなぜかは誰も知らない。最後に、アルファガルアレルギーを抱える人々のうち、半数は〔アルファガル以外には〕何のアレルギーもない(中略)別個のアレルギー症状を、根底に共通する免疫の不具合の一環だと考えることもないだろう(中略)ビタミンDはアレルギーに対してある程度の保護作用を持つ(中略)自己免疫疾患とアレルギー性疾患は両方とも、人が赤道から離れた場所に住むほど発症率が高くなる ※引用者加筆.

情報分析官

雲にさえぎられて日ざしが弱いときは、紫外線も少ないと思いがちだが実際はそうではない。しかしうす暗くなるほど雲が厚いと、紫外線は三〇パーセントほど減少する。地面に反射する「照りかえし」の紫外線も忘れてはいけない。新雪は紫外線の八五パーセント、古い雪でも五〇パーセントを反射する。乾いた白い砂は一七パーセント、湿った砂は九パーセント(中略)秋から冬にかけての日光浴は、風が直接当たらないように囲いのなかで行ったほうがいい。季節を問わず、体表近くに空気の動きをつくらないことが日光浴の大原則(中略)白血病やリンパ腫、黒色腫でもビタミンD欠乏が多少なりとも関わっている(中略)ビタミンD不足が関係すると思われる病気 乳がん 大腸がん 卵巣がん 前立腺がん 虫歯 骨粗鬆症 骨軟化症 高血圧症 糖尿病 心臓病(中略)ビタミンDが、悪性黒色腫をはじめとする深刻ながんの予防(中略)βカロテン(体内でビタミンAになる)(中略)βカロテンには、がんの発生を抑える働きもある(中略)皮膚がん治療にビタミンA(※が使われている)  ※引用者加筆.

情報分析官

ビタミンDの自然生成には標高も影響する。標高が高くなればなるほど日差しが強くなるから、じつはビーチに寝そべっているより山頂にいるほうが、ビタミンDの生成量は多い(中略)ビタミンDは「ホルモン」(中略)日光に当たることで必要量のすべてを得ることもできる(中略)ビタミンDは強力な免疫調節物質

2人のフランス人科学者がカツオノエボシ〔クラゲのような外見をした海棲刺胞動物〕の毒素が体に及ぼす影響を研究する計画に乗り出した。ポール・ポルティエはフランスの医師、生物学者で、海洋生物学への強い関心を持っていた。毎夏、ポルティエはモナコ公アルベール1世(やはり海洋に対する情熱の持ち主だった)の所有する改造型ヨット、プランセス・アリスⅡ号(Princesse Alice Ⅱ)に同乗した。これはアルベール1世が豪華ヨットを近代的な科学調査船へと変身させたもので、船上には最新の実験設備と研究スタッフの一段が揃っていた。アルベール1世とその科学団長であるポルティエは、カツオノエボシの触手は脆いにもかかわらず、その表面に触れた船乗りたちは力が抜けていくような痛みを経験し、時には気を失う者もいた。アルベール1世はカツオノエボシに極めて強力な毒を産生できる能力があるのではないかと疑い、ポルティエに調査を依頼した。1901年夏、ポルティエはパリ大学医学部の同僚だったシャルル・ロベール・リシェ博士をプランセス・アリスⅡ号に招聘(中略)ポルティエとリシェの当初の研究計画はシンプルだった。まずは、カツオノエボシの体のさまざまな部位からサンプルとする組織片を入念に採取する(現実には、カツオノエボシ(学名:Physalia physalis))は多くの個体が共生する群体であり、4つのポリプ〔集合体〕が助け合ってはたらくことで1つの姿を成している)。続いて、採取した組織サンプルをすり潰し、それを砂と海水を混ぜた塩基性溶液に入れて、動物に注射する(中略)(※リシェ)は考えを巡らせた。なぜ、一部の犬たちは他の犬たちよりもこの毒素に耐えられるのだろうか?(中略)それから数年間、リシェはパリの自分の研究室で異なる毒を使って実験を続けた(中略)リシェが動物に起きるのを見ていた過敏症は、外来の物質に対する過剰反応を身につけていくものだった。この反応も、もしかすると体を助けようとするものだったのかもしれないが、最終的にはむしろ体に害を与えてしまう。そこで、彼はこの反応を「アナフィラキシス(アナフィラキシー)」、つまり「反対向きの防御」と名付けた(中略)1913年、リシェはアナフィラキシーの研究業績によりノーベル生理学・医学賞を受賞した。※引用者加筆.

「運をつかみたい」と言う人は、ムダなことをすればいいのです。運はムダなことから生まれます。「そんなことからこんなことが起こるとは思わなかった」というのが「運」です。効率からは、運は生まれません(中略)すぐに役に立つことばかりしていると、支配階級にだまされます

娘が泣きながら駆け寄ってきて、真っ赤に腫れた足首を指差す。クラゲに刺されたのだ。さいわい、こんなこともあろうかと、友人がミートテンダライザー〔肉を柔らかくするパパイン酵素の粉末〕の小瓶を持参していた。テンダライザーを水と混ぜてペースト状にし、刺されたところにすり込むと、たちまち娘の足の痛みが消える(本当に効くのでお試しあれ)。

日本の冬の季節、南半球にあるオーストラリアのシドニーにあるボンダイ・ビーチは日光浴に適した場所だ。私は90年代にボンダイビーチで4、5回カツオノエボシ(ブルーボトル)に巻かれたことがある。これに刺されると、最初の激痛が8時間くらい続き、眠ることもできない。巻きつかれた足のすねの毛は火傷のように白くハゲてしまい、1年ほど毛が生えてこなくなる。今は綺麗なのかどうかわからないが、水の透明度が高いのでクラゲはよく見える。しかし、しばらく経つと(痛みを忘れたころに)用心せず油断してまた刺されてしまう。浜辺に打ち上げられたものに触れても同じことだから、その姿を覚えておくと安心だ。アトピーや抗がん剤アレルギーの主な原因は、消化管の傷口からアレルゲンが体内に侵入することなので、抗がん剤治療をしている人が激しい運動をすると、消化管壁が揺さぶられて傷つきやすくなり、アナフィラキシーが起こりやすくなるのだと思います。ファスティングや間欠的断食はアトピーやアレルギー治療の特効薬だが、医療ビジネスとして採算が合わないため、伏せられているようだ。私はアトピーになったことはないが、アトピーの治療法はがん予防の基本であるため、この部分をよく理解する必要がある。多くの人はビタミンDのサプリメントを飲んで病気になっているのではないだろうか。

関連リンク↓

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https://note.com/wandering_1234/n/n31cc75cc6f7d

https://note.com/wandering_1234/n/n8b50b867e989