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【フェリー乗船記】パタゴニア ビーグル水道を渡る 【プエルト・ウィリアムズ〜ウシュアイア】

2024年12月にプエルト・ウィリアムズ(チリ)〜ウシュアイア(アルゼンチン)間のフェリーに乗った記録です。

基本情報

移動ルート
  • 出発地(出発時刻):チリ、プエルト・ウィリアムズ(8:30)
     ↓バス🚌

  • 経由地(到着時刻):チリ、プエルト・ナバリノ(10:00)
     ↓フェリー🚢

  • 到着地(到着時刻):アルゼンチン、ウシュアイア(11:00)

  • 乗船時間:バス1時間30分、フェリー30分

  • 運行期間、頻度:夏季シーズンのみ、週1〜2便

  • 運行会社:Onashaga Expeditions

  • 料金:大人US $160(約24,300円)

  • 予約
    アルゼンチン側:
    Onashaga Expeditions  agenciaonaisintravelltda@gmail.com
    チリ側:
    Turismo Shila  turismoshila@gmail.com

フェリーの運行はOnashaga Expeditionsが行っています。Onashaga Expeditionsはアルゼンチンの会社で、チリ側のプエルト・ウィリアムズにはオフィスがありません。そのため、代理店のTurismo Shilaが予約を代行しています。
上記のメールアドレスへ予約したい旨のメールを送るか、各オフィスで直接予約ができます。
他のツアー会社にも問い合わせましたが、現在この区間のフェリーを運行しているのはOnashaga Expeditionsのみのようです。

乗った日

2024年12月28日

フェリーターミナルまでの行き方

この区間の移動は、
①プエルト・ウィリアムズ〜プエルト・ナバリノのバス
②プエルト・ナバリノ〜ウシュアイアへのフェリー

で構成されます。バス移動も料金に含まれています。

乗船記録

12/28 8:20 Turismo Shila集合
1週間前に予約をした、Turismo Shilaのオフィス前集合です。この時点では誰もいなかったのでやや不安になりました。
Turismo Shilaでは、ガス缶や地図等、ハイキングに必要な消耗品類の販売やギアのレンタルも行っています。英語は通じないため、翻訳アプリを使ってやりとりしました。店内で販売している商品の購入にはクレジットカードが使えるようでしたが、フェリー料金の支払いは現金のみでした。予約時には現金を持ち合わせていなかったのですが、それならウシュアイア到着後にカードで支払うことができると言われました。これが後に軽いトラブルになります。

Turismo Shila

8:30 バス到着
しばらくして他の搭乗客も集まり、8時半ちょうどにマイクロバスが到着しました。予約をした際と同じTurismo Shilaのスタッフもバスに乗っています。まずオフィス内で、搭乗者の確認が行われ、パスポートが回収されました。この区間はチリーアルゼンチンの国境を超える移動のため、出入国審査が伴います。

バス

8:40 出国審査
バス内へ大きな荷物を積んだ後、オフィス向かいの建物へ行くよう案内されました。ここでチリの出国審査を行うようです。審査官との直接のやり取りはなく、全員分のパスポートを持ったドライバーが別室で手続きをしているのを待つのみでした。20分ほど待ち、一人ひとり名前が呼ばれ、出国スタンプが押されたパスポートが返却されました。
この建物内ではトイレも無料で使えました。

出国審査を行う建物に向かう

9:05 バス出発
フェリーポートのあるプエルト・ナバリノに向けて出発。バスは2列ー1列のマイクロバスです。右手にビーグル水道とフエゴ島の山々が臨めるので、右側に座った方が景色を楽しめます。左手にも昨日まで歩いていたDientes de Navarino Circuitのある山々を見ることができます。

バス車内からの景色

10:23 プエルト・ナバリノ到着
1時間20分程でプエルト・ナバリノへ到着。港といっても小型フェリーが着岸できる小さな埠頭と建物が少しあるのみです。埠頭には小型フェリーが停泊しており、ウシュアイア側から乗ってきた人達が私たちの乗ってきたバスを待っていました。チケット等も特に無いので、そのままフェリーへ乗り込んでいきます。

Puerto Navarino
フェリー

10:33 プエルト・ナバリノ出航
定員14名の小さなフェリーでしたが、思ったよりも揺れはありませんでした。途中、灯台や海鳥が大量にいる島を通り過ぎます。フェリー自体の乗船時間は短いですが、海上からウシュアイアの町とその背後に聳える山々が段々と近づいてくる様子を見られるのはフェリーだけの特権です。

フェリー船内

11:04 ウシュアイア着港、入国審査
ウシュアイアはプエルト・ウィリアムズよりもかなり規模の大きい観光の町です。港にはおそらく南極へ行く豪華なクルーズ船が何隻も泊まっています。
着港後、入国審査のための建物へすぐに案内されます。ここでも審査官との対面のやり取りはなく、乗客のパスポートがまとめて回収され、別室で手続きされているのを待ちました。途中審査官がやってきて、アルゼンチンへの訪問は初めてか?とだけ聞かれました。Yesと答えると審査官は去っていき、再び待つのみでした。

11:48 入国完了、料金未払い
入国審査はほぼ座って待つのみでしたが、パスポート返却までには結構時間がかかりました。アルゼンチンの出入国ではスタンプは押されません。
ここで今回のフェリー料金を払っていないことに気付きます。ウシュアイア到着後に払えばいいとだけしか聞いていなかったので、フェリー到着後にOnashaga Expeditionsのスタッフが待機していると思っていたのですが誰もいません。入国したばかりでスマホも使えません。ウシュアイアには1週間以上滞在するし、メールとWhatsAppの連絡先は知っていたので、後で連絡すれば良いかと思いとりあえず宿に向かうことにしました。

予想通り、夕方頃になってTurismo ShilaからWhatsAppで鬼電がきました。オンラインで支払うか、ウシュアイアのOnashaga Expeditionsのオフィスで支払うかの選択肢があるようです。しかし、オンラインかクレジットカードで払う場合、アルゼンチンペソしか選択ができず、MEPレートというものが適用されるようで、US $35(≒5,320円)も割高になってしまいます。
結局、翌日Onashagaのオフィスへ行きUSドルの現金で支払いました。ちなみにOnashagaのスタッフは料金未払いについては認知しておらず、こちらから説明する必要がありました。2人分でUS $320は結構な額だと思うのですが、適当な感じです。

ウシュアイアの港には、ツアー会社の小屋が立ち並んでおり、その中にOnashaga Expeditionsのオフィスもあります。Puerto Williamsと大きく書かれているので分かりやすいです。

ウシュアイア港のツアー会社群

プエルト・ウィリアムズ〜ウシュアイア間は、空路での直行便は無く、プンタ・アレーナスまで飛行機で行った後、ウシュアイアまでは約8時間のバス移動になります。トータルの金額もフェリーを使った場合と変わらないので、今回の移動方法が最もスムーズでレアな体験になるのではないかと思います。

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