月【杖を作る理由】6/53

毎週月曜日は、杖を作る活動についてです。

今月は5回に渡り、
杖を何のために作るのか。

シンボルとして、
意味づけとしてどのような可能性があるか、
杖について考えてみます。

杖が何のシンボルになり得るのかですが、
シンプルに「幸せを願うお守り」のようなモノになるとは感じています。

前に
絵画を教わった先生から絵筆を形見として譲っていただいた際に、
魔法の杖っぽいと感じた話しをしました。

自分は、
私が20代の時に母を亡くしているのですが、

実際、子どもの時に母から魔法の杖をプレゼントされていたら
大切にしたような気がします。

「願い」を何らかの形で繋ぐという意味で、
世代を超えてシンボリックに繋ぐための役割を担うモノは
日常生活では無い気がします。

先祖代々のという文脈であれば、
いわゆる「家宝」と呼ばれるものの中にある気もしますが、
現代でいえばやはり「形見」の中に願いを見ると思います。

例えばですが
杖というものに、

文化的・思想的・サブカルチャーなど意味合いが精錬されるように
なっていった先には、

(例えば、この杖の模様や作製背景に、
ある特定の強い社会的にこんな世界になってほしいという願いが込められているとした場合)

亡くなった親の持っていた杖から
自分の近しい親族が心に思っていた

こう言う世界になってほしいという願いを汲み取ることに
なるかもしれません。

また、
例えばですが、

長く暮らした実家を取り壊すことになった際に、
その木材の一部で杖を作り、
そこになんらかの願いを込めることもあるかもしれません。

これは杖に限った話では無く、
加工先のマテリアルは指輪でも写真立てでも良いのです。

ただ、
意外と願いを繋ぐための媒介として、
30センチほどの杖は「しっくりくる存在」のような気もします。

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Wand Workshop
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