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怪盗さくらと魔法の絵本

あるところに怪盗さくらと呼ばれる女の子がいました。

さくらは月明かりの中、ひっそりと図書館に忍び込みました。

「今夜は、魔法の絵本を盗んでみせるわ!」
と、ちょっと意気込むさくら。

静まり返った図書館の奥、金色の装飾が施された本を見つけ、「これが噂の絵本!」と手を伸ばした瞬間、彼女の心が揺れました。

「でも、この絵本を大好きな誰かがいたら、独り占めはいけないわ…」

本を開くと、美しいイラストが広がり、まるで夢の世界に引き込まれるような冒険が待っていました。「盗まなくても、こんなに素敵なものが楽しめるんだ!」と嬉しくなり、絵本をそのまま返すことにしました。
「また読みたくなったら、見に来よう!」

こうして、怪盗さくらは心にワクワクを抱えながら、月明かりの下を帰っていったのでした。

おしまい




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