ジジと名付けたい
兄の庭に 最近出没する子猫がいるらしい
「今なら保護して連れてこれるよ」
と言うけれど
わが家にはワンコさんがいるので
なんとも言えない返事になってしまった
黒猫だと聞いて ジジを想像したし
きっとそう名付けたくなるに決まっている
昔飼っていた マッコに似てるようだし
もしもネコさんを迎えたら。。。
と考えるだけで楽しくなってしまう
けれど いかん いかんと思う
それでもワンコさんと仲良くなれて
一緒にくっついて眠ってる姿を想像しては
にんまりしてしまう
あーかわいい
動物たちは なんと可愛いのか
私が子供のころ
ご近所の土管のようなものの くぼみに
はまって 出てこない真っ黒いネコさんを
母が煮干しをもって誘い
えいっと わしづかみ 保護をして
わが家へ迎えたことがある
それがマッコ
マッコは野良猫気質が強くて
あんまり人間になびかない
クールな性格だった
ただ子猫で母猫とはぐれるのが
早かったのか 毛糸を敷き詰めた箱に入っては
おっぱいを飲むような仕草を
成猫になっても続けていた
なんとも せつないやら 可愛いやら
今回の子猫も もし母猫とはぐれていたのだとしたら
何とも言えない気持ちになるが
犬と猫が仲良くできない場合もあるし
最後まで責任をもって飼うことを考えると
一歩踏み出すには重たい決断だ
すっかり季節が進み 冷たい雨が降るようになった
こんなに寒い日は 野良猫たちはどこに身を
よせているのだろう
ちゃんと雨宿り出来ているだろうか
ご飯はどうしているのか
もうすぐ冬がやってくるのに
どう生きていくのだろうか
と考えたところで
実はすでに他の家で飼われているのかもしれないことを
忘れていた
あぶない あぶない
野良じゃないかもしれない
ちょっと目を離したすきに 外へ出てしまっただけで
たまたま 兄の庭を通り道にしてるだけかもしれない
帰る場所はあるのかもしれない
近頃は ハーネスをつけてお散歩しているネコさんも
見かけるようになってきた
ネコさんの放し飼いは少なくなっているとは思うが
実際はどうなのだろう
まだ 見たことのない子猫のジジ
あなたが あたたかい場所で 安心して
眠っていることを 願う