サンタはいると思いたい大人のわたし
サンタクロースはいるのか いないのか
見たことがあるのか ないのか
子どもたちが そわそわ わくわくするのは
今も変わらないのだろうか
クリスマスの朝 起きると枕元にあったプレゼント
ねぼけた体を起こすには十分なスイッチが入る
きれいに包まれたプレゼントのつつみをはがすことさえ
もったいないような
でも中身も気になるような 何とも言えない幸福感
今でも気になるのは
クリスマスプレゼントの隠し場所だ
12月に入ると
きっとここに隠しているのでは?と
兄と探したような思いでがある
ふだんあまり入らない部屋や車の中
押入れの中 屋根裏まで探した
不思議なことに 一度もそれらしきプレゼントには
出会わなかった
だからこそ 今でも
サンタクロースはおとぎ話で終わらない
存在感がある
そして どこに隠していたか
あえて聞かないことにしようと決めている
なぜ 子どものように信じようと思うのか
それは 持病の精神障害も関係している
障害をもってから なぜだろう
真夜中に目がふと覚めた時に
うっすら白い色をした人や動物が
動いているのを見るようになったからだ
愛犬がヘルニアになり
腰の大手術をした翌日
愛犬の性格を考えると 自宅で過ごすほうが良い
ということになり すぐ迎えに行って帰ってきたその晩のこと
痛みで眠れない愛犬を抱きながら
それでも何とか眠りについた時
眠っている愛犬のとなりに 同じ犬種の犬が
そっと寄り添っているのを見た
先代犬なのか 母犬なのかはわからなかったが
きっと心配していたに違いない
見えないはずのものが 見えるようになってしまった
この体質に驚きつつも
見えないだけで大切な人たちは やはり
そばにいてくれているのだなと感じるようになった
なんだか 心がじんわりとあたたかくなったのを覚えている
そしてサンタクロースの話に戻るのだけど
やはり存在した方が面白いなと単純に思う
もしかしたら 今の私だったら
サンタクロースが見えるかもしれない
空かけるトナカイだって見えるかもしれない
そんな風にワクワクする気持ちは忘れないでいたい