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彼女の歌で「自分」という楽器を調律し「約束」を思い出そう|ありちゃん

今回の取材相手は「ありちゃん」こと水島亜里砂さんです。私のありちゃんへの印象を一言で述べるなら「褒め上手」です。それも一般にいう褒め上手とは大違い。彼女から歌のレッスンを受けると、どんなに苦手な人でも気分よく歌えること間違いありません。

一度「KinKi Kidsになりきって歌って」と課題を出された際も、褒めちぎってくれるわけです。アイドル歌手の歌を自分が歌うなんてハードルが高いと思っていたのに、気が付いたら「剛」になりきって歌っていました。

歌と響きでかかわる人を輝かせ、ご自身の歌でも多くの人を感動させているありちゃんはこれまでどんな人生を送ってきたのでしょうか。またわもんやわもん創始者のやぶちゃんとどうやって出会い、どんな影響を受けたのでしょうか。お話を伺いました。

地球にやってきて〇年と答えていた幼少時代

「両親に話を聞くと、3歳までは天真爛漫で愛嬌のある子どもだったらしいです。ただ、その頃にバスタブで溺れてしまって、急に笑わない大人びた子どもになったんですよね」(ありちゃん)

以前からありちゃんのことを普通の人とは違うと思っていたのですが、最初のエピソードからぶっ飛んでますね。もしかしたらバスタブで溺れたことにより生を受けた意味などを思い出したのかもしれません。

「父親が海上自衛官だったので、小学校4年生までは毎年のように引っ越し、転校を繰り返してました。新しい幼稚園や学校に行くたびに、自分は別の星からきたのだから、バレてはいけないと思って、最初の日を迎えていたのを覚えています」(ありちゃん)

よそ者が来たと思われると殺されるくらいに思って新しい環境に馴染んでいたそうです。この話を聞いて筆者は、漫画「SPY×FAMILY」に登場する女の子・アーニャを思い浮かべました。ありちゃんも、周囲から見れば能力者のような子どもだったのでしょう。

能力者だと思わせるエピソードはほかにもあります。

「誰にも見つからないように家の屋根に上って歌ってました。私にとって屋根の上はステージで、歌手になりきって歌っていたんです。それが今、本当にステージに立ってコンサートをしているのですから、原点だったんでしょうね」(ありちゃん)

子どもの頃に歌を歌うことはあっても、屋根の上で歌う人は少ないでしょう。屋根の上で音楽を奏でるというと、ミュージカル「屋根の上のバイオリン弾き」を思い出すくらいです。きっと屋根の上で歌を歌うだけでなく、宇宙から何かをキャッチしていたのではないでしょうか。

また年齢を聞かれたときのエピソードも興味深いものでした。

「普通に〇歳って答えればいいのに、地球に来て〇年ですって答える子どもだったんです。両親からも何度も注意されたけど、辞めませんでしたね」(ありちゃん)

少なくとも私の周りには、ありちゃんのように答える子どもはいません。未だかつて出会ったことが無いのですが、皆さんはありちゃんのような子どもに出会ったことはありますか?

幼稚園のころ、両親に何度断られてもあきらめずに説得して通ったのがヤマハ音楽教室です。引っ越しの多かったありちゃんにとって、全国に教室があるヤマハとの出会いは、今後の大きな転機になったことでしょう。

ディズニーでの不思議体験と暗黒の高校時代

中学生になり、ありちゃんは新体操部に入部します。

「中学生から始めたのでそこまで上手くはなかったんです。学校自体も地域で4番か5番目くらいの成績で、楽しく活動している部員が大半です。ただ何を思ったのか自分は本気でやろうと思い、本気の体操教室にいったこともありました」(ありちゃん)

よくよく考えると、新体操って音に合わせて競技が行われます。やっぱりここでも音がありちゃんの「人生の鍵」になっていると感じさせられます。

また、中学生になってもありちゃんの不思議エピソードは事欠きません。

「ディズニーランドでカリブの海賊に乗っているとき、リアルの世界とパラレルワールドが入れ替わったんです。自分がカリブの海賊の中の人になり、乗り終えて外に出ると、一般の人が全て人形に見えました」(ありちゃん)

音楽でいうところの「転調」が、ありちゃんの人生にはたびたび起こるのでしょう。リアルとパラレルワールドの行き来の経験が、スピリチュアルとリアルが共存する今のありちゃんを形成しているといっても過言ではないでしょう。

高校時代の話を聞こうとすると、急にありちゃんの発する音が変わります。それまでカラフルに感じられた彼女の声が、急に白黒の世界のようになったんです。ありちゃんにとって高校時代は「暗黒時代」だったそうですよ。

「中学校で成績がよかったので、地域で一番の高校に進学してしまったんです。基本的には全員が大学進学を目指し、常に勉強という環境で息苦しかったですね。周囲の反対もあり進学せざるを得なかったので、好きな学科に行こうと考えました」(ありちゃん)

当時、ありちゃんは大河ドラマが好きだったそうで、その影響もあり歴史が学べる史学科のある大学に進学します。ただそこもガチの勉強集団だったので、ありちゃんには合わなかったそうですよ。

失恋の傷を癒してくれたのは「歌」だった

大学の勉強が難しく感じたありちゃんは、サークルとバイトに精を出します。

「ギターアンサンブルのサークルに入りました。先輩からも褒められるほど上達し、コンサートマスターのギター版もやりましたね。コンサートでは舞台裏から司会をする影アナウンスも担当していました。『本日はお越し下さりありがとうございます』など、
言っていたんですよ」(ありちゃん)

話は飛びますが、大阪・堺の国会議員森山浩行さんの会合で、やぶちゃんは司会にありちゃんを指名していました。ありちゃんが影アナをしていたエピソードを知っていたからなのかと思ったのですが、そうではないそうです。恐るべしやぶちゃんのテレパシー!

「フランス料理や居酒屋などでバイトをしていて、仲間と楽しく過ごしてました。そのうちの一人が建築士のたまごとして働きながらバイトをしていて、仲良くなって彼の家に入り浸るようになったんです。彼の手助けができるよう、大学に通いながらインテリアコーディネーターの勉強もしていました」(ありちゃん)

20歳のころに出会った彼とは約10年間交際が続きました。いよいよ結婚の話も出て、両親への挨拶を済ませたものの、突然の別れを告げられてしまいます。

「当時の私は歌と英語にどっぷりの状況だったので、彼からすると一緒に進む未来が見えなかったんでしょうね。それで振られました。今となっては振ってくれてありがとうと思えているけど、当時はすごくショックでしたね。涙の日々を過ごして、5年くらいは鬱っぽい状態が続いてました。歌や音楽に触れているときだけ、息をしている、そんな気分でした」(ありちゃん)

ありちゃんの歌には奥行きを感じます。きっとこの時の経験も含め、深みのある人生がありちゃんの歌声の礎になっているんでしょうね。

この5年ほどの時間からありちゃんを救ってくれたのも歌でした。

「弟の結婚式で、歌を披露するようお願いされました。最初は『こんな気分なのになんで』と思ったんですけど、弟の頼みだからと思って歌いました。すると参加されていた方々から喜びの声を頂き、自分も生きている実感を感じられたんです。私は高砂に座って祝われる側ではなく、歌で祝う側なんだって思えました」(ありちゃん)

音と響きで世の中をよくする「同志」との出会い

37歳のころに現在のパートナーである加納さんとのお付き合いが始まります。

「彼は当時から『音で全部その人がわかる』とか『瞬間、瞬間が大事』と言っている人でした。誰かと似たことを言ってますね(笑)。その2年後に、やぶちゃんと出会いました」(ありちゃん)

やぶちゃんから「音楽を聞くように人の話を聞くのがわもん。ありちゃんにはわかるだろうけど、多くの人はやっていないんだよ」と言われ、ありちゃんに衝撃が走ります。

「自分では当たり前だと思っていたけど、多くの人はそうじゃないんだって初めて知りました。当時歌や音楽を教えていたけど、このギャップをもっと解明しないと伝えられないと思って、やぶちゃん詣でががスタートしました」(ありちゃん)

やぶちゃんもよく「ありちゃんならわかると思う」という話をします。音と響きで世の中をよくするという指針が一致しているからなのだと私は思います。ある意味、やぶちゃんとありちゃんは「同志」として、世の中に良き響きを届けている存在なのです。

「やぶちゃんができることの10億分の1くらいは自分にもできると思ってます。なのでやぶちゃんが新しいことを始めたら、自分にもできると思ってワクワクするんです」(ありちゃん)

私もやぶちゃんから色々学ぼうと思って、姿を追いかけているものの、ありちゃんほどではないと感じています。なぜ、そこまで素直に追いかけられるのですか?と伺うと、以下の答えが返ってきました。

「やぶちゃんが声楽レッスンを受けている姿を見たことがあります。やぶちゃんにとって歌は3大コンプレックスのひとつだったのですが、懸命に乗り越えようとされていたんですね。わもんでは指導的立場にありながら、その思念を1ミリも出さずに生徒に徹してられました。この受講者としての心得が自分と同じだったんです」(ありちゃん)

やぶちゃんが乗り越えていく姿をみて、このあり方なら自分もできると思ったのが大きかったそうです。

作曲:スピリチュアル、作詞:リアルな曲を歌い続ける

私のありちゃんに対するイメージは、「スピリチュアルがわかるリアルな人」です。今回の取材でますますその思いは強くなったものの、スピリチュアル世界からありちゃんへの注目が集まってきています。

スピリチュアル界で有名な雑誌から取材を受け、そこからのご縁が広がっているそうです。

「私自身は自分がやっていることをリアルだと思っています。音と響きで『声磨き』を伝えていて、意識を調律する大切さを届けています。この『声磨き』がスピリチュアルの人たちにも関心をもってもらい、依頼を頂くようになってきました」(ありちゃん)

スピリチュアルというのは、科学では解明されていない見えないものを扱うことだと私は思っています。目に見えないという意味では「音」も同じですね。一方、目に見える解明されているものは「言葉」で表現されます。

まるでありちゃんの人生は「スピリチュアルを音として、リアルを詞にした歌を歌い続けている」という印象を持ちました。

「やぶちゃんからは『ありちゃんは歌なんだよ』と言われてきました。それが腑に落ちて『Song is Mission』という言葉が降りて来たんです。これからこの思いをもって、意識を伝えていくんだなと感じています」(ありちゃん)

古代の人類は、言葉のない世界で音と響きで意思疎通を行っていたのではないかと思っています。いつしか言葉が生まれたことで、私たちは意思疎通の方法を失ってしまったのではないでしょうか。

特に自分自身と向き合うときに音と響きは重要だと感じます。ありちゃんの歌に触れれば、自分と向き合うための音と響きの調律ができるでしょう。ぜひ一度、ありちゃんの歌に浸ってみてください。

私もこの記事を美香ちゃんに朗読してもらっているのを聞いて、たくさんの思い出があるなと思いました。

中でも、一番思い出すは出会った頃の話です。

ホワイトボードに文字を書きながら、しょっちゅう振り向いて

「ありちゃんならわかると思うんだ」

と言うことを何度も何度も言った記憶があります。

多分、ありちゃんの根本は異星人であって、地球人のふりをしていると思います。そうでなければあの歌声を出すことは出来ない。私はそのように思います。

ということで、異星人ありちゃんの取材を、リアル地球人・天才マークちゃんがしていただいて、この記事が、一人でも多くのありちゃんファンの方々に届くといいな思っております。

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