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ジョビンの陰影
ボサノバで一番有名な作曲家と言えば、アントニオ・カルロス・ジョビンだろう。「イパネマの娘」や「おいしい水」など、カフェで流れるような明るい曲というイメージを持たれがちだが、私はジョビンには、どちらかと言うと、暗さを感じてしまう。空に照る太陽。海に立つ波。そこにふと感じる影のような。
ジョビンの中で特に好きな曲「Ligia」。リジアという女性への想いを歌った歌詞の一節が、まさにそのイメージだ。
Seus olhos morenos me metem mais medo
Que um raio de sol Ligia
君の褐色の瞳が 僕を恐れさせる
太陽の光よりも ずっと リジア