#339 外国人が入りやすい店舗設計

ここ最近の僕の課題として、店舗設計が及ぼす影響がどれほど重要かを日々感じています。特に、外国人のお客様が増えている現代において、彼らが入りやすい店舗を設計することは、売上向上や口コミの広がりに繋がる大きなチャンスにつながります。今回は「外国人が入りやすい店舗設計」というタイトルで書いていきたいと思います。
#店舗設計

言語の壁を取り除く工夫

メニューや案内板を多言語対応にすることは、外国人観光客にとって非常に助かります。英語だけでなく、中国語や韓国語など、観光客が多い国の言語を取り入れると良いと思います。例えば、観光地に近い店舗であれば、その地域に訪れる外国人観光客の言語に対応することが効果的です。これにより、外国人のお客様がメニューを理解しやすくなり、注文する際の不安を軽減できます。

店頭に食品サンプルを設置することも有効です。お店を外から見ただけでは「どんな料理が食べられるのか？」というのはなかなか分かりません。実際に外国人の方が「想像していたものと違う」ということでトラブルになることもあります。しかし、食品サンプルやメニューに写真を載せることで未然に防ぐことができます。デジタルサイネージで店頭に目立つ形で配置するのも良いかもしれません。

スタッフが簡単な英語で挨拶をするだけでも、外国人のお客様は安心して訪れることができます。例えば、「Welcome!」「Hello, May I help you?」といった基本的なフレーズを習得するだけでも効果は抜群です。
#言語の壁

店内レイアウトの工夫

店内のレイアウトも重要です。広々とした空間を作り、席間を広く取ることで、外国人のお客様もゆったりと過ごすことができます。特に、グループで訪れることが多い外国人観光客にとって、狭い席間や詰め込まれた空間はストレスとなることがあります。

エントランスの工夫

明確で魅力的なエントランス
エントランスも外国人観光客にとって重要なポイントです。明確で魅力的なエントランスを作ることで、入店のハードルを下げることができます。具体的には、店名や営業時間、メニューの一部を英語、中国語、韓国語などで表示する多言語サインを設置しましょう。これにより、外国人のお客様が最初に安心感を持つことができます。

視覚的に分かりやすいシンボル
アイコンやピクトグラムを用いて、トイレや出入口などの位置を視覚的にわかりやすく示すことで、外国人観光客も迷うことなく店内を移動できます。

店内通路の工夫

広々とした通路の確保
店内の通路も広々とした設計が望ましいです。通路の幅は少なくとも90cm以上を確保し、すれ違いがしやすい設計にします。また、通路に物を置かないようにし、スムーズに移動できるよう配慮します。特に、車椅子利用者やベビーカーを持つお客様にとっては、広々とした通路が重要です。

自然光の活用

明るく開放的な空間
自然光を取り入れることで、明るく開放的な空間を作ることができます。大きな窓や天窓を設置し、自然光を取り入れることで、お客様に居心地の良い空間を提供します。また、遮光カーテンやブラインドを設置することで、必要に応じて日差しを調整できるようにすることも重要です。
#店内レイアウトの工夫

インターネットとソーシャルメディアの活用

インターネットの活用

外国人観光客の集客にはホームページやソーシャルメディア、YouTube動画などが重要な集客手段になります。立地による影響はそれほど関係がありません。通りすがりの外国人観光客を集客する方が難しいため、むしろ、秘境であればあるほど「珍しさ」を求めて行ってみたくなるのです。ですので全国各地に無料Wi-Fiがあることで、観光客は安心してインターネットを利用でき、店舗の情報をSNSでシェアすることも増えます。また、デジタルメニューやタブレットを導入することで、視覚的にわかりやすいメニューを提供することができます。

ソーシャルメディアの活用

ソーシャルメディアの活用も、外国人観光客を集客するためには欠かせません。外国人観光客は、ソーシャルメディアに珍しい場所やモノ、料理などの写真や動画を投稿して友人に自慢したいと考えています。そのため、ソーシャルメディアを活用して店舗の情報を発信することが重要です。
例えば、店頭にお客様と撮影した写真を飾るスペースを作ります。そこに外国人の方と一緒に撮影した写真があれば、通り掛かりの外国人観光客も「このお店は外国人が入っても安心なお店なんだ！」と感じてくれます。
#SNS

まとめ

外国人観光客が入りやすい店舗設計を考えることは、売上向上や口コミの広がりに繋がる大きなチャンスです。多言語対応のメニューや案内板、広々とした店内レイアウト、自然光の活用、インターネットの活用、ソーシャルメディアの活用など、さまざまな工夫を凝らすことで、外国人観光客にとって魅力的な店舗を作ることができます。

僕たち日本人にとって当たり前のことでも、外国人にとっては新しい体験です。だからこそ、親しみやすさを感じてもらえる店舗設計を目指し、外国人観光客が安心して訪れることのできる店舗を作り上げていきましょう。
#これからの飲食店