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Outer Wildsをクリアした話

Outer Wildsをクリアしました。
感想というか備忘録というか、そういうものを書きたいな~と思って書き始めています。文章を書くのは苦手なので読みにくいと思う。

【感想という名のネタバレしかないし、未プレイの人向けに書いてある文章はひとつも無いので、Outer Wilds今やってるよって人とか、興味あるよって人はこんな文章読んでないでとりあえずやった方がいいです。既プレイでも、ためになるような内容や考察はありません。感想だけ。】




















クリアしました


先輩宇宙飛行士の皆さん、こんにちは。
というわけでクリアしました。クリア出来ました、より、クリアしてしまいました、という気持ちの方が強いかもしれない。
クリアした時の感情は、喜びだったのか、安堵だったのか、困惑だったのか、それとも喪失感だったのか。面白かったーのひとことって感じじゃなかった。もちろん面白かったんだけど。

先日Steamのサマーセールの時に安くなっていて、ちょうどその時にOuter Wildsゾンビの友人からやってみてほしい、と言われたので購入。
プレイし始めたのが7月頭で、7月20日にクリアしたので、半月ほどガッツリ集中して取り組んだことになります。クリア時点で34時間でした。時間的には遅めな方だと思う。ちなみにDLC版は未プレイです。

結構ゲームはゆったりプレイ派(ストーリーあるゲームってあっという間にクリアしたらもったいなくない?それで積んでしまうことも多いけど……)なのだけど、触り始めた時点で「このゲーム短期間でやらないと、色々なことが抜けていってやべえな~~~」と思いました。結果的に正解だったと思う。

攻略とかは見ないようにしてたけど、画面共有しながらさっき話したゾンビの友人に見てもらうことも多かったので、そこでヒントをもらったりはしてました。このゲームをノーヒントクリアできる人本当にすごい。

普段私がやるタイプのゲームとは全く違うジャンルだし、そもそもSF系のジャンルのものもあまり触ったことないし、量子?ワープ?えっナニ?ナンテ?くらいの知能でプレイしたけど、それでもやって良かったなと思う。

(ちなみに完全な余談ですが、私が1番好きなゲームはSlay the Spireです。みんなやろう!!!!!!)

ここが好き

このゲームの好きなところは、(他の先輩宇宙飛行士がもっと綺麗な言葉で書いているだろうが)ワクワク感と怖さの入り交じったところ。

宇宙に飛び立った時に飛び込んでくる、惑星や星々のきらめきの美しさ、広大で終わりのない宇宙の闇への怖さ、地に足のつかない無重力への不安……
何をしたらいいか分からないし、でも何をしたっていいし。
そんなワクワク感と恐怖が混ざりあった感じが好きです。

最初はもちろん何にも分からなかったけれど、少しずつNomaiのこと、Hearthianのこと、そしてこの宇宙のことを理解していくうちに、次は何をしよう?次はどこに行こう?これはどうだろうか?ここにも行けるのではないか?と、一人前の宇宙飛行士・探検家に成長していく自分。その感覚が嬉しい。

まさに「好奇心」のゲームだなと思う。


惑星探索

個性的で愛すべき色んな惑星たちについて。なるべく訪れた順番に書いてみたい。

・巨人の大海
このゲーム何やらよくわからんけど、とりあえず突撃~~!!!と思って最初に飛び込んだらそのまま勢い良く海にドボンして深海のコアを見て泣きました。海や嵐も怖かったけれど、深海で蠢いているコアの感じの方が私は怖かった。

Gabbroがいる島を訪ねて話をして、その横の通路の幽霊物質で訳も分からず死んだのが私のループのスタート。この時点では幽霊物質のことを何も理解してなかったし、警告が鳴る前に元気に通路に飛び込んで「エッなになになになに!????」って言ってたら死んだ。そういうのがあるんだねと身体で理解した。22分ループのおかげで身体で覚えられる良いゲームだな。おかげで幽霊物質で死んだのはこの一回だけでした。

彫像工房の入り方や、真ん中の竜巻の中に試練の塔があることに気付いたのは結構中盤で、それまではあんまり調べられるところなくない?重力だるいしちょっと行きにくいな、みたいな印象だった。

塔に関しての謎解きは、なんかここだけ急に謎解き感(パズル感?)が強くてこれはこれで面白かったな。謎自体はわりとサクサク解けたつもりだったんだけど、終盤の壁の登り方で悩んでいるところで22分が経過した時はちょっとだけ心が折れました。もうちょっと早く来てればよかったね。

あと雨(というか巻き上げられた海水?)の水滴が視界についている表現が地味ながら好きです。この星だけだったかな?

・脆い空洞、空洞のランタン
結構好きな惑星です、脆い空洞。
雰囲気というか色味が好きなのかもしれないし、探索地点が多くてワクワクしたのかもしれない。どんどん破壊されて物騒ではあるんだが。

みんなおなじみブラックホールへの飛び込みは何回やっただろうな……落ちないようにむちゃくちゃ粘るのも多分みんなやっているんだろうな……あとブラックホールの鍛冶場に無理やり乗ろうとするやつも。
ホワイトホールステーションの存在に気付くまでは、飛び込んだ時点で死亡確定、ハイ~リセット案件、くらいの気持ちだった。ホワイトホールステーションへようこそ、ワープで戻れますよって書いてあるのすごい微笑ましいよね。助かります。

はじめてRiebeckに会えた時はなんというか安心した。
この星に限らず他の星でも、仲間に会えると安心した。この旅はどこかに仲間はいれど、やっぱり基本は孤独だから。仲間の音色や、その存在というのは安心する。

この星は量子知識の塔が実はかなり苦戦しました。
ブラックホール周辺の街が球体な感じ(伝われ)を見て、「ひっくり返って歩けるのでは?」とか、「鏡の世界みたいななんかこう……なんかなのでは?(曖昧)」と色々考えたけど、もう少しシンプルで良かったね。

Nomaiの都市、太陽無き街もそうだけど縦長建築すぎない?もう少し移動しやすくしたらいいのに……まあ上下の移動手段ついてるしそんなに負担じゃなかったのかな。
学校を住居にくっつけちゃうのもすごい。登校が楽でいいね。という冗談はともかく、勉強熱心、知的な種族だったんだろうなあ。

空洞のランタンは、何度目かの脆い空洞に行こうとしてた時に偶然ぶつかって当然のように燃え尽きたので、バカタレ障害物が……と思っていたのだけど(暴言)、友人からチラッとヒントを受けてちゃんと着陸できることを知った。
あんなアチアチな惑星の物質を灰の双子星プロジェクトに使うなんてようやるよと思ったけど、太陽の超新星爆発に耐えうる物質じゃないといけないんだから、とりあえずアチアチの星から採取してみるのもまあ理にかなっているのか。

・砂時計の双子星
実は燃え盛る双子星、というか、太陽無き街周りが個人的にはこのゲームで1番怖いなと感じるところだった。
砂に段々と埋もれていく道、入口も出口も砂で塞がれてどうしようもなくなって、狼狽ながら死を待つだけ……。例のミシミシ音。
あと単純に道が迷いやすいんじゃい!方向音痴にはキツイ!

22分の旅の中で、あの終盤のBGMが鳴る時以外はあんまり慌ただしい気持ちにはならないんだけど、常に砂で時間経過を感じざるをえないからそれが怖かったのかもしれない。
双子星、というか太陽無き街に行くのはすごく億劫だったなあ。

時間で惑星の様子が変わる、というのを意識しはじめたのも双子星から。ギミックとして面白いなあ。砂に埋もれていくのはもちろん勘弁だけれど、砂が無くなることで出てくるワープの塔とかはとても興奮した。
「うとうとする」のコマンド、ただでさえ22分しか探索できないのに要らないだろ!と思っててすみませんでした。後半めっちゃ使いました。

Chert、時間経過で台詞が変わるのかなり珍しい?他にいる?
小難しい言葉(というか訳)が多くて感情が入りにくい時もあったけれど、超新星爆発が近づくにつれて動揺するChertの焦りは、すんなりと理解できた。Gabbroが冷静すぎて異端説はある。

話は逸れるけれど、このゲームで怖いなと思うボイントは結構人によって様々なのも面白い。
宇宙が怖い人(そういう人はたぶんこのゲームをクリアしてないと思うが)、海が怖い人、竜巻が怖い人、幽霊物質が怖い人、砂が怖い人、火が怖い人、アンコウが怖い人(これは全員か)……
他の人のそういうポイントも聞いてみたいな。やはり私も未プレイの人の配信を徘徊するしかないのか。どうも、Outer Wildsゾンビです。

・侵入者
たぶん、このゲームで1番寂しい気持ちになった場所だと思う。
太陽に近づいたら氷溶けるやんみたいなところはすぐにピンと来て、私天才かもしれんとウキウキだった。たぶんそんなに苦労するところではないと思うけど……。

そんなウキウキな感じだったけれど最深部まで行って「え……」って絶句してしまった。
ここに着いた時点では灰の双子星プロジェクトのこととか、幽霊物質が広がってNomaiが滅びたんだとか、そういうことは分かっていなかったんだけれど、それでも空中に浮いたNomai(たぶんPye)を見た時は、強烈に寂しかった。今までもNomaiの骨とか倒れているNomaiとか、見ていたはずだったんだけどなあ。
クリア後に考察サイトとかで改めてちゃんと確認したら、最深部入口で倒れているNomaiがたぶんPoke?Pokeは私の推しなのでそれもとても悲しい。

あんなに好奇心旺盛で知性溢れるNomaiたち、滅びるのは本当に一瞬の出来事だったんだろう。訳も分からずとてつもない痛みの中で亡くなっていったんだろうな。都市や部族の繁栄は時間がかかるけど、滅びるのは一瞬。書いてるだけでツライな……

ちなみに幽霊物質が星を覆い尽くして~みたいな記述を見た時、時系列もなにも分かってなかったので、「この侵入者が近づいてくるのを止められたらこの星を守ってゲームクリアになるんじゃない!?」って思ったりしました。全然違った。

別の誤解で言うと、灰の双子星内部のプロジェクションストーンの映像(3つNomaiの仮面が光っているやつ)を見て、「この光ってないやつを全部点灯させたらクリアになるんじゃないかな!?」って思ったりもしました。全然違った。

・闇のイバラ
いや、怖すぎ~~~!!!!
モヤ?霧?がかかって常に見にくいのがあまりにも怖かったね。
みんなのトラウマであろうアンコウくんは、初めて見た時に「絶対動くやろな……」と思えたおかげで、怖さ半分やっぱりなという笑い半分で個人的には命拾いした。まあ死んだんですが……
アンコウは目が見えない、というヒントを得てからもイマイチぴんと来ていなくてちょっと時間がかかった星。むしろ子どもたちは壁沿いに歩いて~みたいな記述を再現しようと、壁付近を頑張って進んでいた。もちろん襲ってくるんだけど、壁の段差みたいなやつにアンコウが引っかかって、食べられる直前みたいな所でずっとワタワタしてる様子がちょっと面白かった。まあ死んだんですが……(2)

アンコウ付近の進み方が分かってからは、どこまでエンジンを吹かしてもバレないで進めるのかチキンレースみたいなことをしてた。ナメてるなこのHearthianは。

ここの脱出ポット付近のNomaiを見た時も寂しかったなあ。「たぶん我々はこれで破滅するんだろう。」が切ない。幽霊物質で訳も分からず死ぬのも辛いが、じわじわ死が迫る実感もそれはそれで苦しかっただろうな。

・木の炉辺、アトルロック
我が家。朝になると流れるBGM、あまりにも安心感。

別の惑星に行こうとしていた時に、自動運転を早く押しすぎてちょうどこの星の闇のイバラの種付近に落下してしまった。おかげで「この星も探索できるやん!しかもFeldsperさん近くっぽいやん!!」って気付けたので良かった。この事故がなかったらしばらく気が付かなかったかもしれない。

スコープで音を辿っていったら、イバラの中から反応してた時はさすがに困惑した。「この中に囚われちゃったんだ……絶対助けるからどうか無事で待ってて……!」と決意を固めたもんなんだけど当の本人は闇のイバラでのんびりしてて会った時に拍子抜けしちゃったね。無事でよかった。

そういえば、村は小さいし他の場所に住んでる感じもないし、Hearthian、もしかして言うほどまだ繁栄してない?全然Nomaiの方が人数多いよね。

アトルロックは今振り返ると安心安全な星だな(重力で操作しにくかったのは置いといて)。
Eskerと口笛を吹きながらのんびり過ごすのが、この惑星系で暮らすなら一番いいかもしれない。

・太陽ステーション
(私の操作技術的に)めちゃくちゃ苦労した。
飛び移るのがもう本当に出来なくて出来なくて何度も飛び込んでは太陽で燃やされた。そのせいで太陽ステーションに行くまでは最適解みたいな動きができるようになってしまった。

はじめてすぐの頃に、「なんかまわってる!あそこ行っちゃお!」と元気に飛び込んで元気に死んで諦めてたのだけど、ワープのマーク?があるぞと分かってからは無茶しなくなった(実績コンプには無茶もしないといけないことをクリア後に知った。無理すぎ!)。

太陽を超新星爆発させてそのエネルギーを使おうなんて、あまりにもNomaiはパワープレイすぎる。
ステーションで爆発を誘発させられたとしたら、一体どうやって生き延びるつもりだったのだろう?無事ではいられないと思うのだが……その辺の記述はあったかな?

これに限らず、知性溢れるNomaiが急にパワープレイになるところ、私はすごく好きです。宇宙の眼の信号が見つからないなら視覚的に探しちゃお!みたいなところとか。
Nomai、文面を見ても結構ユニークというか、個性豊かで明るい種族だよね。ジョークを多用したりもするし、ライバルっぽい関係の人もいるし、恋人、夫婦のような関係の人もいるし。何も知らない時には不気味に見えていたNomaiに、探索を繰り返す中で親しみを感じてくるのは良かったな。
やっぱり知らないものって何となく怖いし、自分の知っているものは安心するんだろうな。もう私はNomaiとマブダチくらいの気持ちなので怖くないよ。
皆さんにもきっと推しNomaiがいることでしょう。

・量子の月
なんと言ってもSolanumに会った時はさすがに声が出てしまった。たぶんみなさんもそうだっただろうなと思う。動いてる!?!動いてる!!!エッSolanum!!!!!!?!?

Solanumが生きているのか死んでいるのか、どういう状態でここにいるのか?というところが考察サイトなどを見ても私はよくわからなかった(たぶん死んでるとは思う)。でも話せたし嬉しそうだったからいっか……

石版を置くと文字が浮かび上がるあの会話、なんだか一生懸命伝えてくれる健気さみたいなのが良かったな。手が可愛い。
というかNomaiの言語を翻訳するツールを作った主人公(とHal)凄すぎない?

Solanumの前で(というか量子の月で)22分を迎えてしまった時、ちょこっと演出が違うのは細かい。ワープコアを持ってくるとまた違うらしいのでそれも見てみよう。

書きながら思ったけれどNomaiの寿命はどれくらいなんだろう。「成人」になって巡礼をするわけだけど、成人はいくつからなんだろう。
そしてSolanumはどれくらいの時間、量子の月にひとりぼっちなのだろう?

生きているか死んでいるか私にはよくわからないけれど、生きているとしたらとてつもない時間量子の月にいるわけだし、死んでいるとしても亡霊のままあそこに居続けるのだろうか。どちらにしても切なくなる。
Nomaiに対してつらい気持ちになりがち。

EDを見て

船にワープコアを持ち込んで座標を入力してからの流れ、本当に怒涛というか……かなり困惑しながら操作していた。
量子のかけらのように出てきては消えるものを見るたびに声出してたと思う。
宇宙の眼を経てたどり着く場所(意識の世界なのかもしれないが)は見知ったような森で。困惑している中でも、仲間に出会う度に重なる音が心地よかった。
そしてSolanumの、というかNomaiの音色。なんと綺麗なことか。

私は困惑が強かったので、プレイしてる瞬間は何が起こっているのか、全然頭で想像できなかったので、後から考察を見てこういう感じなのかなと補完したけど、とにかく一緒に仲間と演奏出来たことが一番うれしかった。Nomaiの達成できなかったことをHearthianが一緒に達成したんだね。

冒頭でも書いたけれど、クリアした時の感情は、
みんなに会えた喜びだったのか。
やっと終わらないループから抜け出せる安堵だったのか。
移り変わる周りの景色への困惑だったのか。
それとも自分たちの惑星系や、仲間や自分の命が尽きることへの喪失感だったのか。
いろんな気持ちがぐるぐると混ざっていたような気がする。

「Nomaiの哲学には2つの教義がある。探し出し、理解することが我らの生き方。」というSolanumの台詞。
Outer Wildsというゲームもまさしく「探し出し、理解すること」が目的のゲームだったなと思う。
何かを知ること、というのはやっぱり面白いことだなあ。

事前に人を選ぶ、とは聞いていたけれど、決して万人受けするゲームではないなと私も思う。はいどうぞと放り出されて、何をしたら?と戸惑ってしまうし。
でも私はこのゲームをやってよかったし、他の人にも勧めたい。おそらく5人に勧めて1人クリアしてくれるくらいだと思うけど、それでいい。
まだあの惑星を巡って知的好奇心を満たせることがうらやましい。私は同じようにはもう決して出来ないから。

「多分、私の旅は終わったんだと思う。」









「いいえ、まだよ!」










……なんとこの記事を書いているまさにその時に、このゲームを勧めてくれたゾンビの友人から、ギフトでDLC「Echoes of the Eye」が届いてびっくりしています。私はまた宇宙に飛び立てるのか。本当に良いのか?ありがとう。


知的好奇心は尽きないね!


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