征夫を想う
ちくわをねずみの様にかじりながら
ビールをちびちびとやる
足を立てて観る相撲は悦びを生むわけでもなく
しわくちゃの顔はいつも不足を表している
残りの生を模索する日々に
今輝き安らぐ姿を望まれ演じ
あの日を幾度も思い出し
戦に埋もれた青春を恨む様に
自らの光など求めてはいなかった
フライドポテトを放り込んで
甘い炭酸でぐいと流し込む
足をのばし聴く音楽に浄化の涙を流し
皺ばかり増えていく
多く余ったと感じる生活は
眩しくあって欲しかった
深さも濃さもないわたしだから
探し物だってないわけだ
光を求めすぎてはいけなかった
あなたの大切な誰かでいられたことは光栄で
残酷でもありました
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