変わっていくこと
高台から見下ろす風景はずいぶんと見え方が変わった
広がる海に歓声を上げ、この先を期待し笑顔につつまれていた
今ではありとあらゆる事に絶望し、街並みが悲しく色褪せて見える
最初からずっと悲しければよかったのに
一時でも色鮮やかで光り輝いてしまったから、未だに夢を見てしまう
軒下でぶら下がる風鈴の音色も色々あって
ある時はうるさく、ある時は風流だなと感じる
これから私は何を見て何を思い、どう感じるのだろう
ずっと同じということはないから彩があるのだろうけれど
変わっていくから戸惑い苦しむのだろう
穏やかでいたいし
荒波が恋しくもなる
贅沢と言われるのだろうね
何か少しでもお役に立てますように。