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壁と卵
私たちが生きる世界には
私たちが心地よく生きられるよう
私たちが困らないよう
私たちが楽しめるよう
沢山のシステムが存在しています。
それなのに
それらはいつしか
私たちを分断し
私たちを縛り
私たちに限界を作るものに
なりました。
時代が変わり
当たり前が変わり
価値観が変わり
気付かぬうちに
誰かのためのシステムではなく
誰のためでもない壁を作る側に
なっていることがあるのです。
その壁に
いくつもの卵が挑み割れていく
儚くて悲しい。
だから
どこからともなくやってきた
卵1つを
割れないように
大切に大切に育てられる
そんな人になりたいのです。
どこから来た卵でも
その卵がどんな色をしていようとも
いつでも卵の味方でいたいのです。
そしてもちろん
自分の卵も割らないように
どの壁からも割られないように。
きっとその
割らないように
大切に育てた卵ひとつひとつが
その先の未来を作るから。