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どうしてロータス治療院は神宮前2丁目にあるのか?

※開業当初に書いたブログをコピペ&加筆しました。

今日は時々患者さんから聞かれる質問に答えます。

「どうしてココ(神宮前)にお店を開いたのですか?」

あれは、確か~1998年くらい。
表参道ヒルズの場所に「同潤会アパート」が立ち並んでいた頃のことです。昔は露天商がいました。
タロット占いをしている人、自分で作ったトンボ玉のアクセサリーを売っている人、似顔絵を描いている人、マジックマッシュルームの売人、ポストカードを売っている人などなど。

私は青いプラスチック製の牛乳の箱とパイプ椅子を置いて、
【マッサージ 10分1000円】の看板を出しました。
露天商の人たちと仲良くしながら青空マッサージのデビューです。

整体の学校にチョットだけ行って、「できる!」と勘違い。何ができるのか、全然分かってない素人時代です。若気の至りというか、バカで大胆な24歳でした。
立ち止まってくれた人にパイプ椅子へ座ってもらい、私は牛乳の箱の上に立ち、肩をモミモミしました。
一人も来ない日は滅多にありませんが、1万円も稼げればいい方。

とても気持ちがいいところですよね、表参道って。北海道から上京して、人の多さに驚き、慣れない生活環境にストレスを感じていた頃でした。

表参道と青空とケヤキ並木の下で長い時間を過ごし、「東京にもこんなにいいところがある!」と毎日感動しました。

人が行き交う表参道に出向くのが楽しくて、雨の日以外は欠かさず出勤?
表参道の露天商と並んで客を待っていました。

そんな生活が3~4ヶ月ほど続いたある日、公衆トイレの裏に隠してあった牛乳箱とパイプ椅子、【マッサージ10分1000円】の看板がゴミとして処分されてしまいました。
毎日使っていた道具が無くなってしまったので、ガッカリしつつ、何がやりたいのか改めて考えました。

「人の身体を触るなら、もっと勉強しなくてはダメだ」
「いつかは、この同潤会アパートで開業しよう」

ちょっとしたきっかけで、決心と覚悟ができました。

修行時代と物件探し

そこか接骨院に勤務。
2年後に職場から学費を借りることができ、専門学校に入学。
働きながら3年間専門学校に通い、鍼灸マッサージ師の国家資格を取得しました。

その間、残念なことに同潤会アパートが取り壊され、代わりに表参道ヒルズが建ちました。

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表参道は世界中のハイブランドが軒を連ねていますね。ブランドや派手なことに無頓着な私にとっての表参道は「目に見えないけど、なんだか偉大なエネルギーを感じる」という特別な場所でした。

そろそろ開業したいな・・・とまずは「夢の表参道」に物件を探しました。
だけど希望条件に見合った物件は皆無でした。小さな物件や看板を出せる物件が見つかりません。
一部だけ残っていた同潤会アパートは希少価値、超人気物件で、とてもじゃないけど手が出ません。

かなり探しましたがグッとくる物件がなく、スッパリあきらめました。

次に考えたのは私鉄の沿線で、駅前物件。
それで渋谷駅の目の前にある不動産屋さんに入りました。

熊「小田急や東急の小さな駅の前で治療院をしたいのですが・・・」
不「本当はどこで開業したいんですか?」
熊「表参道で探したけど、見つからなかったんです」
不「もう一回探してみましょう!」

この担当者の言葉は忘れられません。時間をかけて探してくれたのが、表参道からは少し離れましたが明治通りのすぐそばで素敵なデザイナーズ物件。

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希望条件をほぼ全部満たしていました。

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2018年に移転

ここで10年営業しましたが、建物の取り壊しが決まり、2018年に引っ越しました。同じ神宮前2丁目でびっくりするほど近くで物件が見つかり、ホッとしました。

多くの利用者さまのおかげで神宮前2丁目に13年目。
本当にありがとうございます。
これからも皆様が元気になれるよう精進していきます。

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このブログの内容は自分にとっても起爆剤になるのでPodcastの初回でお話ししました。暇なときに聞いてみてください。


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