アル中のお母さん
本当は優しいお母さん
母は私が子供の頃からアルコール依存症でした。
今でこそギャンブル依存症、薬物依存症、ゲーム依存症、買い物依存症・・・といわれるようになりましたが
私の中では今までも、これからも「アル中のお母さん」です。
根は優しくて、シラフの時は口数は少なく、物静かで、何に対しても一生懸命。意地悪やズルをする人ではありません。
それでも子供の私から見て「どうしてそのタイミングで激しく怒る?」とびっくりすることがよくありました。
家庭の中だけでなく、町内会や学校の大人同士の集まりでもそういう言動はありました。
誰かのジャケットが見当たらなくなった時、激しい口調で近くにいた人を怒り出し「へんな人だな」と子供ながらに恥ずかしくなりました。
数日間、家を留守にしたと思ったら、病院に搬送されていたこともありました。
理解できない突発的なできごとがたくさんありました。
依存症は病気なので治療が必要
依存症というからには病気なので、保険適応で通院もきます。今なら治す道があるのかもしれません。
でも30〜40年も前だったので「お母さんはアル中だから仕方ない」「仕方ない」という一括りにして、私自身もココロの中を整理しました。
タイトルにもある通り治療が必要なのですが、その治療できる病院や自助グループに通うようになるまでが大変ですね。
本人が行きたいと思うか?
家族が協力的かどうか?
そういうことも含めて「社会の病」です。
今の私に何ができるだろうか?と考えさせられます。
依存症は孤立の病
母は大腸癌と肝臓癌で62で亡くなりました。
アル中だから体を壊して死ぬのが早かったというより、アルコール依存症というお酒をやめたくてもやめられない病気が死因だったと考えてます。
寂しさ、孤立感で逃げ道のないストレスにずっと晒されて、そのストレスで死期が早まったんだねって考えるようになりました。
たまには休肝日
私はお酒を楽しみにしてます。みんなで飲むことも多いですし、仕事が終わってから1〜2本のビールや缶酎ハイを飲みます。
何となくですが1週間ほど休肝日を取りました。
母のことを思い出すと飲み続けることが怖くなる事があります。
実際にはちゃんとストップできるのですが「わかっちゃいるけど、やめられない母」を子供の時から目の当たりにしてるので、ふと依存症について深掘りしたくなり、本を読みました。
ゲームばっかりやってる、ギャンブルで借金まみれ、薬物乱用なども
寂しさ、孤立感、分かり合えない、思い通りにいかない・・・
依存症の人は気持ちが弱くて辞められないわけではないということを、多くの人に知ってもらいたくて書いてみました。
松本俊彦先生の本は読みやすく、わかりやすくて好きです。
🌿お読みいただきありがとうございます🌿
多くの方に支えられながら原宿で2008年からやっているはりきゅうマッサージの治療院です。地域のお子様から94歳までご利用頂いてます。
エドガーケイシー療法のひまし油湿布ができます。
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