腰痛を年齢のせいにしない
「老化が原因」「年だからしかたない」はとても重い言葉です
「老化が原因です」
病院でこのように言われると、誰もがショックを受けるものです。
ドクターに反論することもできません。
人は誰でも年をとります。
若返ることは無いのですから「お手上げです。もう治ることはありません」と言われているのと同じです。
もっと別の言い方で解釈を変えてみると「若返ることができれば治ります」です。残念ですが無理です。
腰痛を年齢のせいにしない
腰痛の85%は原因を特定できない非特異性腰痛と言われています。
これは原因が特定しづらいということで、原因が不明というわけではありません。
整形外科では、腰痛の原因を調べるのにレントゲンやMRIなどで、腰の状態を画像に映して客観的に診断をおこないます。正常な腰の画像と比べてみて画像に変化があればそこが原因だという考え方です。
そのため、もし画像に写らないものが原因になっているとしたなら、正常な腰の状態との違いが映らないので、原因を見ることができないということになります。
実際に腰に痛みはあるのだから、何らかの原因はあるはず、でも見ることができない。
こういうときに便利なのが「老化ですね」という言葉です。
20代、30代には使えなくても、40代以降の人には反論の隙をあたえない万能の診断です。
原因が筋肉の弱さにあったとしたら、老化のせいで筋肉が衰えたといえば納得できてしまいます。
血行の悪さが根底にあるとしても、老化のせいで血流が悪くなっていますといわれれば、そうだなーもう若くないしなーと妙に納得してしまいます。
自分の言い訳にも使ってしまう
「年のせいかな~」
ドクターに言われなくても、自分自身で今の症状を年齢のせいにしてしまうと、その時点から考えたり、何とかしたいとジタバタすることも諦めてしまうようになってしまいます。腰痛を受け入れてしまうのです。