見出し画像

疲労を管理する

大きな筋肉が疲れると、全身の疲れを感じます。小さい筋肉では感じない、どよーんと全身が重い感覚です。

ボート競技は、ふくらはぎ、太もも、臀筋、背筋などの大きな筋肉を酷使します。また、心拍数も目一杯上げるので、とにかく全身が疲労するキツいスポーツです。

ボートは同じ動きを繰り返すクローズドスポーツなので、力強く同じ動きを、クルー全員で合わせて行うことが理想です。
疲労すると、力は出なくなるし、柔軟性も低下する、集中力も下がる、漕ぎのフォームも崩れる。

良いレースをするためには、良い練習ができることが大切です。そのためにも疲労の管理は重要です。疲れによって腰痛を出す選手もいます。

同じ疲れているといっても、1人の選手は疲労困憊で、もう1人は8割くらいかもしれません。疲れているのレベルは見た目では判断しづらいものがあります。

そのため、トレーニング中であれば心拍数を数えます。心拍が落ち着いたらインターバルは終了、次のセットに入っていきます。しかし最高心拍数は年齢とともに下がってしまいます。それを考慮してトレーニングをする必要があります。

自分の疲労度を知るには

質の高いトレーニングおこなうためには、自分の疲労度を知ることは大切です。「疲れているなぁ」と感覚を頼りにするよりは、数字で管理したほうが正確です。

そのための方法が

*起床時の心拍数

*起床時の体温

*起きてすぐの体重

の計測です。

1,起床時の心拍数
疲れると寝ているときも,心拍が落ちません。
心拍が一番安定している目覚めてすぐのタイミングで、1分間心拍を数えます。

トレーニングのときは、1分数えている間に心拍が落ちてしまうので、15秒数えて4倍にして1分間の心拍数を出しますが、朝は正確に1分数えてください。15秒の4倍だと1違えば4変わってしまいますので。

2,起床時の体温
疲れているときは、寝ているときも体温が高く保たれています。
体温が一番安定している目覚めてすぐの体温を測ります。

おでこをピッとするよりは、しっかり脇に挟んで測ったほうが正確です。

3,起きてすぐの体重
疲れてくると体重が減少します。
体重が一番安定している起床してすぐの体重を測ります。

毎回、同じ条件になるように、おしっこをしてから同じ服装で計測します。

面倒くさいけど

毎日おこなうのは面倒くさいですが、起床時の心拍数、体温、体重を毎日計測していくと、自分の体調を管理するのにとても役に立ちます。

疲れが溜まってきたから〇〇しよう!と怪我をする前、痛みを出す前にも対処できるようになります。
正しいフォームで、集中力を持って追い込むことができるようになるので、トレーニングの質が向上します。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?