「赤ちゃんトレーニング」の基礎は強い腹式呼吸
人は必ず赤ちゃんのときに腹式呼吸をマスターしています。
しかし、腰痛持ちの人は腹式呼吸が苦手です。
一度は獲得した呼吸のしかたなのに、それができなくなってしまっていることが、腰の痛みにつながってしまっています。
赤ちゃんは毎日がトレーニング
1,重力にさらされる
赤ちゃんはお母さんのお腹の中では、羊水の中で浮かんでいて無重力の状態で過ごしています。お腹を蹴ったりして活発にうごきます。
そこから出産によって、急に重力にさらされ地球の中心に向かって押し付けられます。
手足は曲がったまま、体はふにゃふにゃです。身動きがまったくとれません。
2,呼吸を始める
赤ちゃんは産声を上げて産まれてきてきます。
お母さんのお腹の中では、へその緒を通じて呼吸しているので最初にする肺呼吸が産声で、そこから死ぬまでずーっと呼吸し続けます。
産まれたばかりは「オギャッ、オギャッ」と、か弱い泣き声も日にちが経つに連れ、「オギャーーッ、オギャーーッ」と力強く全身で泣くようになります。
泣くことは強い腹式呼吸です。強い腹式呼吸を毎日続けることで、丸まっていた手足は伸びてきて、首が座ってきます。そして寝返りを打つようになります。
赤ちゃんのトレーニングは泣くこと
赤ちゃんは産まれてから毎日がトレーニングです。24時間ずっーとトレーニングです。
ミルクで栄養をとって、よく眠って体を回復させる。運動と栄養と休養をバランス良くとっています。
そして1年も経つと歩くようになります。
寝たきりで呼吸しかできない状態から1年で歩く。大人だったら凄いことです。
この毎日のトレーニングの基礎が腹式呼吸です。
体幹トレーニングの基礎は腹式呼吸です。
赤ちゃんは泣くことで、強い腹式呼吸を継続することで一年後には歩けるようになるまで成長します。
腰痛持ちのスポーツ選手は、基礎である腹式呼吸が苦手です。
トレーニングとしての腹式呼吸を見直してみてください。赤ちゃんと同様に、1年後の成長が楽しみになります。