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長く立っていると腰が痛くなる理由

長く立っていると腰が痛くなる理由を一言で言えば、姿勢が良くないからです。良い姿勢は耳の穴、肩の先、股関節、膝関節、くるぶしの少し前を一直線に並べた姿勢だと言われます。

長く立っていると腰が痛くなる人は、この一直線が曲がっています。
そのために立っていると腰に負担が大きくなっています。

意識しなくても重力はかかっている

普段重力について意識していることは少ないですが、モノは地球の中心に向かって常に引っ張られています。
それは机や椅子だけでなく、家も高層ビルも、そして人間にも同じように重力がかかり地球の中心に向かって引っ張られています。

立っているときに、足元からパーツを積み上げると考えてみる

1,地面に足が乗ります。足は地球の中心に引っ張れます。
2,足の上にスネの骨が乗ります。スネの骨は足を介して地球の中心に引っ張られます。
3,スネの上に太ももの骨が乗ります。太ももの骨は足とスネを介して地球の中心に引っ張られます。
4,太ももの上に骨盤が乗ります。骨盤は、足、スネ、太ももの骨を介して地球の中心に引っ張れます。
5、これ以降は、腰が乗って、胸が乗って、首が乗って、頭が乗りそれぞれ、下のパーツを介して地球の中心に引っ張られます。

こうやって積み上げたときに一番安定しているのが、耳の穴からくるぶしまでが一直線に並んでいるときです。
このときに腰が前後左右にずれてしまっていると、胸、首、頭は崩れてしまいます。腰の筋肉は崩さないように頑張って上半身を支えます。

歩いて痛い場合は、自分が釘になったと考えてみる

長く立っていると痛くなるという人も、じっと立ってないで動いていれば痛くならなかったりします。そんな人であっても長く歩くとなると腰が張ってきて痛くなるという風になったりします。

こういった場合は、自分が一本の釘になって頭をトンカチで叩かれて、地面に打ち込まれていく様子をイメージします。

釘を板に打ち込む場合、トンカチで釘の頭をまっすぐに叩きます。”釘の軸”と同じ方向に力をかけられれば、釘はすんなりと打ち込まれていきます。

1,釘の強度が低く打つ力に耐えられなければ釘は曲がってしまいます。
2,”釘の軸”と力のかかる角度が違って叩くと釘は曲がってしまいます。
3,釘が曲がっていたらその部分から折れ曲がってしまいます。

人が歩く場合は、頭を叩かれるとイメージするよりも、足元が地面に付いたときに頭に向かって衝撃が入ります。

釘の場合は板が抵抗になりますが、歩く場合は地球の中心に向かって引っ張られている重力が抵抗になります。空に向かって足裏を叩いて釘を打っているような感じです。

1の釘の強度不足は、人で言い換えれば体幹などの弱さということができます。着地したときに腰がクニャッと曲がってしまいます。
着地するたびに腰がクニャッと曲がるので、それを防ごうと腰の筋肉はがんばります。長く歩いていると筋肉のハリ感を感じるようになります。

2は衝撃の入る方向の違いです。足裏であれば重心がカカトであったりつま先であったり、拇指球に体重が乗らずに小指側に体重を乗せているかもしれません。また、ボディーマップが狂っていいて、膝関節や股関節の位置や背骨について間違えて認識しているかもしれません。

3は姿勢の悪さです。横から見たときに耳の穴からくるぶしまでの股関節で曲がっていたり、正面から見て片足立ちになったとき、お尻が外側や内側に寄ってしまって真っ直ぐになっていなかったりしています。

いずれにしても、足裏からの刺激が体の軸をまっすぐに通って、脳天にスコーンと抜けていくような歩き方ができれば、長く歩いて出る腰痛は改善すると思います。

これは歩いている姿を正面と横からチェックする必要がありますが、まずは内くるぶしの少し前(足裏のアーチの頂点)に体重を乗せ、頭の位置を内くるぶしの真上に乗せることを意識してください。




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