ツボの効果を実感した
私は慢性腰痛専門の整体をおこなっています。
来院される患者さんは、腰痛難民と言われるように、さまざまな病院や整体院などにも行っています。
私も含め、多くの整体院では、腰痛を改善するのに○○を調整することで・・・というように、こだわりを持っておこなっています。
しかし、患者側からすればそんなこだわりはどうでも良くて、腰痛が改善すればどんな方法であってもいいのです。
大げさなことを言えば、神社でお祓いしてもらって腰痛が改善すれば、祈祷でも全然構わないのです。
私は、そんなことを考えるようになってからは、治ればなんでも良いという考え方に変わりました。
なので、エビテンスといわれる科学的な根拠が無くても気になりません。
まずは自分の体で試してみて、効果を感じたものは患者さんに試してみて、良ければ取り入れるというようになりました。
情報は読書から
私は、同じ一つの情報であっても、自分の経験や知識のフィルターを通して発信してくれているものには情報に厚みがあり価値を大きく感じます。
他のサイトや書籍の情報をコピペして横流しに掲載したものは薄っぺらくて、テクニックなどの枝葉の部分だけを紹介していて、根本的に考え方などの幹や根っこの部分が見えません。
ユーチューブなども見ますが、自分の体を実験台にする体調を整えるネタを得る割合は、私の場合は結果敵に読書が多いように感じています。
一冊の本にまで考えをまとめていると、筆者のフィルターを通しているので、枝葉だけでなく幹や根っこを感じることができます。
お勧めの本
そういった意味で、「血流がすべて解決する」という書籍、は根本を教えてくれているのに、文章が読みやすいので気に入っている本の一つです。
私は図書館を利用することが多いのですが、この本を借りるのは3度目になります。
腹式呼吸での内臓の血流について、直立二足歩行のふくらはぎのミルキングアクションについて、改めて調べたいと思い、数年前に読んだ堀江昭佳さんの「血流がすべて解決する」を読み返しました。
著者は出雲大社の近くの漢方薬局の薬剤師です。東洋医学をベースに血とは、西洋医学でいう血液のことではないことを説明した上で、血を作る、増やす、流すについての具体的な方法を紹介しています。
女性向けの内容ですが、男性にもお勧めの書籍です。
ツボの効果を実感した
この本の中で膝の上にある「血海」という血のとどこおりを取り除き、血液の循環をよくしてくれるツボが紹介されていました。
別の書籍で、血海について調べてみると、「東洋医学でいう瘀血という、古い血液が原因となっておきる症状があるときは、この血海のツボに必ず圧痛がみられますが、血海を処置するとすみやかにとれます。」とあり、あわせて「気海」についても紹介されていました。
血海を押してみると圧痛がありました。
しばらく刺激していると、足元からじわっと温かくなってきました。
今までツボを押しても、その部分の筋肉は緩んできても、離れた場所への効果というのは感じたことがありませんでした。
整体をするときには、圧痛点としてのツボも意識はして使ってはいましたが、自分の体で本当の意味でのツボの効果を実感できたのは初めてでした。
そのあとに「気海」も処置してみました。
このツボは血海よりもさらいに効果を実感しました。
本日の患者さんには、自信を持って血海と気海を使って施術をおこないました。
「海」という字の入っているツボを他にも調べて試してみようと考えています。
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