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腰痛のリバウンド

「木を見て森を見ず」

目先のことだけに集中していて、全体像が見えていない様子を現します。腰痛を改善するには「木を見て森を見ず」を意識すると改善が早くなります。

腰痛のリバウンド

腰が痛いときは、腰をマッサージしたり、腰に湿布を貼ったり、腰を温めたりと、痛い部分にアプローチしたくなります。しかし、この対策では一瞬は腰が楽になった気はしても、すぐにまた痛みがぶり返します。

腰はだるま落としのように、骨盤の上に小さな5つの腰の背骨が積み重なっています。とても不安定な構造をしているのでズレやすいのです。それを腰回りの筋肉が支えているのです。

腰がガチガチに固まっているときは、腰の背骨をズラさないように体が頑張っているのです。だるま落としをガムテープで固定しているイメージでしょうか。

ガムテープを剥がしてしまうと、だるま落としはまたズレやすくなってしまいます。体は腰を守るためにもう一度ガムテープを貼ります。

これが「腰痛のリバウンド」です。

腰痛のリバウンドを起こさないためには、ガチガチになった腰の筋肉だけを柔らかくするのではなく、原因にもしっかりアプローチすることが必要です。

腰の痛みは「結果」であって「原因」ではない

「足首の捻挫をして、かばっていたら腰が痛くなった」整体院をやっていると、こういう話はよく聞きます。

この場合は、足首の捻挫が原因で、腰痛はその結果に出た症状です。捻挫が治れば腰痛も治るはずです。

このケースの場合は、足首の捻挫が腰痛と関係があるとすぐに判りましたが、結果である腰痛は色々な原因でおこります。

肩こりから腰痛になったり、股関節の柔軟性不足によって起きたり、姿勢の崩れによっても発症します。

人は体全体で動作する

「拳を握りしめる」という一見すると、手首から先の動作でも実は、体全体でおこなっています。

実験をしてみましょう!

1、拳を強く握りしめて、どこに力を込めているのか感じてください。

2,次に足の指も一緒に握りしめてみてください。足の指をしっかり握ることができる人は、握りしめる握力もアップしたと思います。感じたら足の指は緩めます。

3,今度はお尻の穴をギュっと締めてから拳を握ります。握力の変化を感じたら、お尻の穴は緩めます。

4,次はおヘソの下を凹ますようにお腹に力を込めて拳を握りしめます。握力の変化を感じてください。

5,今度は奥歯を噛み締めます。握力は変化しますか?

6,最後に足の指も、お尻の穴も、おヘソの下も、奥歯も含めて全身に力を込めます。顔にも、反対の拳にも力を込めます。握力はどう変化しましたか?

拳を握るという小さな動きであっても動作をするときするとき、人は体全体を連動させておこないます。体力測定での「握力計測」では意識しなくても全身を使っているはずです。

「クシャミをしたらギックリ腰になった」など、一見すると腰と関係ない部分から腰痛になるのは、「全身で動作する」という特性によるものです。

腰痛をリバウンドさせないために、「木を見て森を見ず」にならないように、腰にばかりを意識するのではなく、それ以外の場所にも目を向けてみてください。


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