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ボート競技での怪我1 手のマメ

ボート競技による怪我のほとんどは、オーバーワークと呼ばれる使いすぎが原因です。

ボート選手が痛めることの多い「手のマメ」「肋骨の疲労骨折」「膝の痛み」「腰痛」のうち、手のマメについて解説します。

手のマメ

手のマメは経験したことが無い選手はいないはずです。指や手の平の皮に水ぶくれができたり、ベロっと向けてしまったりと、とても痛いですが、マメは深刻な問題になることはほぼありません。

手のマメは漕手の100%が経験しますが、皮が厚くなり手の皮が完成すればほぼ剥けることはありません。

もし練習中にマメができてしまったら、マメを潰さないようにしてその乗艇練習を乗り切りましょう。潰してしまうと何より痛いですし、治るまでに時間がかかります。

練習後は針や安全ピンなどを使って溜まった水を抜きます。化膿しないように針先をライターで炙るなどするといいかもしれません。水を抜いたら皮膚が浮き上がらないように、絆創膏などで保護します。皮膚を密着させておけば、浮き上がった皮膚が癒着してくれて、次の朝には見た目にはマメが無かったかのようになります。

しばらくして、くっついた皮膚の下に新しい皮膚が作られると、古い皮膚は浮いて剥がれてきます。

この方法だと入浴で染みることも無いですし、タオルを絞るのも楽にできます。ポイントは水を抜いた後に皮膚を密着させることです。密着できないまま時間がたつと、また水が溜まってしまって翌日の練習で、マメを潰してしまうリスクを負うことになります。

色々ためしましたが、この方法が一番ダメージが少なく完治も早いとおもいます。

皮膚が破れてしまった場合でも、マメにテーピングを巻くなどして保護すれば、痛みはあっても漕ぐことはできます。特に漕ぎ始めは痛みが強いですが、漕いでいるうちに慣れてくるのか、馴染んでくるのかわかりませんが痛みがやわらいできます。

私は現役時、テーピングを巻くとグリップとの摩擦で粘着物が寄れ出してきてベタつき、そのせいで他の部分に新たにマメを作ってしまうことがありました。また、練習後にテーピングを剥がすときに皮を破ってしまったり、付いた粘着物を洗い流すことが大変だったように感じます。

そんなことを防ぐためには、テーピングよりもビニールテープを巻くほうがベタつくことも無く使いやすいのではないかと感じています。

ビニールテープであればコックスが常備していることも多いので、急にマメができたときでも対処することができます。

ビニールテープを巻いてから、野球のバッティンググローブなどするのが良いかと思います。


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