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赤ちゃんは毎日が歩くためのトレーニング

人は脚から衰える

脚が衰えるというのは「歩けない」に直結します。
人は歩けなくても生きられます。しかし、自然界に生きる動物は、歩けないとエサを得られないし、敵に襲われても逃げることができないし、パートナーと出会うこともできないから子孫を残すこともできない。

「歩ける」ということは、「生きる」ということができます。

直立二足歩行できなければ人間ではない?

人は直立二足歩行をする唯一の動物です。
ということは、直立二足歩行する動物は人間ということです。
言い換えると、直立二足歩行できないと人間とは言わないと考えることもできます。

赤ちゃんは直立二足歩行できるように成長していく

赤ちゃんは産まれてから、誰にも教わることなく一人で歩けるようになります。人はDNAに直立二足歩行するように組み込まれているのです。

赤ちゃんは、産声をあげて産まれてきて呼吸が始まります。
お腹の中と違い体温も自分で作らなければならなくなります。
栄養も自分で取らなければならなくなります。
一説によると、赤ちゃんは産声で「寒いーー!」って叫んでいると聞いたことがあります。

お母さんのお腹の中では羊水に浮いていたので無重力でした。
お腹の中では手足を動かしてお腹を蹴ったりしていたのに、産まれて重力にさらされて身動きがとれません。
首も体幹も不安定でフニャフニャです。手足も丸まったまま動かすこともできません。

赤ちゃんは24時間休むことないトレーニングが始まります。
全身を使って大きな声で泣くことは、強い腹式呼吸の繰り返しです。
おっぱいを飲むことで、舌と喉、内蔵のトレーニングです。
毎日のトレーニングの繰り返しで、首も座り、体幹も鍛えられて手足をバタバタと動かせるようになり、寝返りをうてるようになります。

首がすわり寝返りもできるようになると、うつ伏せで視界が広がります。
目の前のモノに興味が湧き、手を伸ばすようになります。
少し遠くのモノも触ってみたい。
足の拇指球で床を蹴り、腕を伸ばします。ハイハイの兆しです。

体幹が強くなり、自分で上体を支えられるようになるとお座りができるようになります。視線が高くなり遠くまで見渡せるようになって、高い位置のモノにも手を伸ばします。つかまり立ちの兆しです。

つかまり立ちで更に視線が高くなると、更に遠くのモノにも手を伸ばしたくなります。伝い歩き、そして一人で歩くようになっていきます。

一人で歩けるようになるとオムツが取れて、歩く力がついてくると土踏まずができて、更に長く歩けるようになり、背骨にもS字のカーブができてきます。

赤ちゃんは毎日が歩くためのトレーニング

生後2か月までの体重増加は1日25~40g、生後2か月以降は、少し落ち着いて1日25~30g程度と言われます。

赤ちゃんは、寝たきりの状態から1年ほどで一人で歩けるように成長します。24時間365日ずーっと、歩けるようになるためのトレーニングです。生きていることがトレーニングです。

トレーニングは運動と栄養と休養のバランスが大事と言われます。
よく眠り、ミルクもよく飲むわけですね 

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