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2種類の体幹の使い方について考える

私は体幹の使い方には2種類あると考えています。

  1. 自分を動かす

  2. 自分を固定してモノや相手を動かす

この2種類です。

自分を動かすとは、
マラソンランナーの腰高のフォームのように、重心を高くして小さいエネルギーで自分を移動させるような体幹の使い方です。

自分を固定して相手を動かすとは、
柔道やレスリングなど重心を低くして自分は動かないようにしておいて、相手を動かすような体幹の使い方です。

体型や姿勢でみると・・・

自分を動かすは、
腰にくびれがあって、ヒョロっと細長いイメージです。首が長く、足の裏を浮かしているように立ちます。
フィギュアスケートの浅田真央や羽生結弦であったり、走り高跳びの選手、クラシックバレエのような感じです。

相手を動かすは、
どちらかというと寸胴で、重心が低くズッシリと重い感じ。
ラグビーのフォワード選手や関取、スピードスケートの選手、ボートの選手もそうです。
ラグビーや関取は文字どおり相手を動かすスポーツですが、スピードスケートは、自分がスケート靴で氷を押すことで、本来は氷が動くところが押された力でそのまま自分が前に進むような体の使い方をしています。
ボードの選手も同様です。

この2つの体の使い方は、息を吐いたときの体幹の使い方に違いがでます。

自分を動かすは、
息を吐いた時に、身長をはかるときのように、上に伸び上がっていきます。
骨盤は前傾して首を長く使い、伸び上がって長さが長くなるぶんだけウエストはくびれるように体幹を使います。
軸の感覚は体の中心にある1軸の感覚で体を使います。
右の脇腹と左の内股を同時に使うように、対角で腹横筋と内転筋を使います。

相手をうごかすは、
息を吐いたときに重心を落とします。
骨盤は後傾傾向になり、腰の反りは小さくなり腹圧を高くするような体幹の使い方で、横から押されてもびくともしない感じで安定感があります。
軸の感覚は両側に分かれた2軸の感覚で体を動かします。
右の脇腹と右の内股を同時に使うように、同じ側の腹横筋と内転筋を使います。

体幹トレーニングをおこなうときも、競技による体幹と内転筋の使い方の違いを意識しておこなうことが大事だと感じています。

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