日本橋川橋巡り3:常盤橋から神田橋まで
さて、続きです。
常盤橋(ときわばし)
日本橋川は一石橋の先でカーブしているので、一石橋と常盤橋との距離はかなり近くてお互いがすぐに見える位置にあります。つまり橋が架かる方向もここで変わり、常盤橋は東西に伸びた道路上にあります。東岸は中央区本石町、西岸は千代田区大手町2丁目です。
「ときわばし(ときわはし)」という名前の橋は2つあって、こちらは関東大震災後の復興計画で作られた道路橋です。(ところで、下に半蔵門線が走っているこの道路の名前は何というのでしょう、探しても出てきません。)
常磐橋(ときわばし)
常盤橋の隣(上流)に架けられている歩行者専用の石橋です。こちらの橋の2文字目の漢字は下が石です。経年と東日本大震災で損傷し2011年から通行禁止になっていましたが修復工事が行われ2021年から通行が再開されています。
見出し写真はこの橋を横からみた姿で、隣の常盤橋から撮影しています。
近くの常盤橋公園に建てられている渋沢栄一像も併せてどうぞ
新常盤橋(しんときわばし)
更に上流にあるのは新常盤橋です。江戸通り(橋がある区間は東京都道407号丸の内室町線とも言われる道路)にある橋で、北岸が中央区本石町、南岸が千代田区大手町2丁目です。江戸通りは永代通りが起点の、JRの線路のすぐ横に並んでいる道路です。
外濠橋(そとぼりばし)
新常盤橋の真横にJRの線路があります。つまりここに橋梁が架けられています。外濠橋というらしいです。実は記事にするまでその存在を見落としていました。散歩で撮影した写真を見直していたら、何気に捕らえていました。
これは隣の竜閑さくら橋の中央区側のたもとから撮影したもので、アーチを描いている橋が川に架けられているのが見えます。上は首都高の高架橋。すごい立体交差ですね。
竜閑さくら橋(りゅうかんさくらばし)
日本橋川に架けられている歩道橋です。橋の上からJRのいろんな電車が通り過ぎるのが見えてすごく面白いです。
鎌倉橋(かまくらばし)
鎌倉橋の北岸は千代田区内神田、南岸は千代田区大手町辺りです。この橋があるのは通称「大名小路」と言われている都道402号線の一部区間ですが、鎌倉橋を渡った先は交差点で合流する外堀通りになります。
上の写真の橋の名前の横に出ている看板には「鎌倉橋欄干には、1944年(昭和19年)11月の米軍の爆撃と機銃掃射の際に受けた銃弾の跡が大小30個ほどあり、戦争の恐ろしさを今に伝えている。」と書かれています。橋の手前の角に白っぽい跡が数カ所ありますがそれもそうなのかもしれません。意識して渡ったことがありませんでした。
下の写真の説明が示すとおり、江戸時代に全国から木材や石材が運ばれた際、鎌倉の材木座の商人が移り住み荷揚げ資材を仕切ったことから、鎌倉河岸と呼ばれるようになり、橋の名前の由来になっているそうです。
神田橋(かんだばし)
神田橋は日比谷通りの橋です。北岸は千代田区神田錦町、南岸は千代田区大手町一丁目です。橋の名前の由来はかつてこの付近に神田明神があったことからきているそうです。この橋はもとは木製で関東大震災で崩壊し、震災復興事業で一旦RCラーメン橋に掛け替えられましたが、今の橋は1980年に架け替えられているそうです。(wikipediaや他サイトの情報を参考にしました)
以前お茶の水で働いていた頃に、帰り道に本郷通り~日比谷通り、つまりこの道路を南下して大手町まで歩いていました。何気にこの橋を何度も渡っていましたが、名前まで意識することはなかったんですよね。(首都高の出入口にしっかり名前が出ていますけどね。)
橋の由来には納得。千代田区神田にある橋だけど神田橋って改めて言われると、ここでなくてもよさそうですし。ちなみに北岸の神田錦町と同じ名前の「錦橋」は隣にあります。
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