「挑戦してよかった」は、「炭焼き」に挑戦した事でしょう
自分にとって挑戦してよかった事は、「炭焼き」で、
炭焼きを体験するとかではなく、
炭焼き窯を作るところからで、そう簡単に出来る事ではないです。
作業のほぼ全てを人力の手作業、それも一人で挑戦でした。
挑戦しようと思ってから、実際に窯が完成して完成するまでには数年掛かりました。
炭焼き窯が完成して焼いてできた炭はBBQに利用は当然ですが、
七輪を使って夕食作りに毎日利用、
竹炭にも挑戦し、完成した炭はご飯炊く時に入れて炊く、お湯沸かす時もケトル・やかんに入れて沸かす、クズ炭は消臭に利用、
更に、炭焼きで取れる木酢・竹酢は土壌改良とかに利用です。
■さて挑戦
祖父さんが作っていたと知ったけれど他界して数十年、全てが手探りになります。
今の世の中、ネットのお陰で情報入手は可能ですがその中から拾いだすのが大変、
先ず、炭焼き全般、
そして炭焼きの窯の構造と作り方を調べる事に、
しかしなかなか見つからず特に備長炭と言われる白炭の窯はゼロで、
見つかったほとんどが黒炭の窯、
作る予定は黒炭なので問題はないけれど、その中から良いのを見っけだすことです。
炭焼きは火入れしてから閉じるまで3~4日掛かり、その間火を炊き続ける必要があり、
一人で起き続けるの限界なので、一回り小さいサイズで作ることにしたのだけど、
それは実際に経験して甘かった事を思い知らされる。
小さくても本来のサイズの窯と時間対して変わらないまです、もうかなり焼いてますが、
体力の限界で完全に燃えてないけれど閉じざるを得ない、
焼き残しが有りまだ完璧に焼いたのは1度も無し、やはり二人必要です。
■準備の始まり
作る窯が決まったら、次は作る色々な準備、
その1つとして石を沢山集める作業です。
砂や砂利を運ぶ手押しの一輪車で1回出かけて帰るまで数キロを何往復もして集め回りましたが、
石ですから沢山乗せると数十キロになり重い…無理したら大変で、帰るまで数時間です。
そんな準備している時に偶然にも、
近くの交友関係のお爺さんが炭焼き窯を作ることになり、
全てでないが作る一部と炭を焼く体験をして、特に焼く作業の最後の焚口を閉じる判断を体験したことが一番の経験です。
ただ、窯は白炭の窯で炊き方も白炭なのだけど、何故か最後の処置は黒炭の方法で行ってました。
■窯づくり開始
実際に窯を作る場所決め、少しでも手間を減らす為に斜面が利用できる場所を決めたのですが、
家のすぐ横、煙などで大変でけど食事、休憩など色々と便利です。
決めた窯の寸法を基に目印を付けて、全て手作業で掘り、
石で積んで囲んで掘った土を積み上げる。
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水準器を使って窯の底の平行と傾きを計り、側面は出来るだけ垂直にする。
排煙部分は大切で、構造をシッカリ計り平たい石を使って垂直にするとともに、実際に火を焚いて煙の流れを確認すると共に排煙部分の土を焼き固める。
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前もって窯の上の部分に使う良い赤土を探し、きめを細かくするため全て篩にかけ、金バケツに入れて人力で運ぶことにする。
窯の形がほぼ完成で、ここまで出来たらこれ以降の作業は雨が降ったら困るので、屋根の小屋造り。
当然これも全て一人で人力作業、柱と軒梁は何とか古い木材が手に入り利用、桁梁は丸太を使うが、屋根の部分の垂水と屋根のトタンは購入する。
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小屋もできて窯の天井部分以外が完成したら、天井部分を作るための作業で、
焼く木を並べ、上には窯の形を形成するように木を積み上げ楕円形の丸みをつけるが、
上の方は小さな木を隙間に上手く入れて、出来るだ凸凹を無くす。
この上に天井となる土を乗せるのだが、どんなに綺麗に上手く気を敷き詰めても凸凹も小さな隙間は出来るし、周りの部分は特に隙間が出来る。
そこで考えたので、檜の皮を敷き詰めれば凸凹も隙間も限りなく無く土を乗せてもこぼれることなく敷き詰められる。
ここで使った木は、当然事前に窯のサイズに合った長さに切って用意しておいた。
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この後は、篩にかけた赤土を湿り気が有る間に運んできて30㎝以上の厚さに積み重ね、手作りの叩き固めるどうぐを使って念入りに固める。(30㎝という厚みは何の資料も無く大丈夫だろうと思った感覚です。)
叩き固めるの手を抜くと、天井が落ちてしまうのでシッカリ念入りにひたすら叩く…です。
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天井も完成して一応「炭焼き窯」の完成です。
後は炭焼き作業、上手くいくか心配です。
■炭焼き開始
焚口に火を点火、上手く排煙も機能してます。
これから最低でも二日燃やし続けます。
天井、ひび割れ出来てますが、ひびの部分を先の細い金槌で軽く叩いてつぶし固め良い感じで固まって持ちこたえてます。
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排煙の部分、垂直のままでは木酢を収穫できないので、
煙突を竹を使って横に延長してその先で収集する事に。
煙りというか、ほとんどが水蒸気でこれを集めたのが竹酢。
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最初のトライ、排煙から完成した臭いしませんでしたが、体力の限界で焚口を閉じる事にしました。
後は窯が冷えてから取り出し、上手く炭が完成してるか心配でしたが、
完成はしてる物の、やはり早く閉じたので下の10㎝程度は焼け残ってました。
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何度か木を焼いた後、竹炭も挑戦する事に。
竹は孟宗竹で、切り倒した後に窯に会った寸法に切った後、竹割で割って少し乾燥させた後焼くことに。
窯の焚口、上の方の石が熱で割れ一部崩落したものの何とか持ちこたえてますが、焚口は炊く方法を改良。
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竹炭にもこんな感じで上手く焼けました。
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竹酢・木酢は2リットルのペットボトルに収穫、排煙に竹を使ってた最初のうちは収穫量も少なかったが、
その竹もひびが入り使えなくなったので、手に入った家庭内に引き込む時に利用する細い鋼管製の電柱を利用する事で効率が良くなり、1回焼く時に14~5リットル収穫できるようになる。
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完成して現在で5年、窯まだしっかり持ち堪えてて毎年3~4回焼いてて、一人で焼くのは体力の限界なので色々試行錯誤はしてますが、まだ完璧に焼けてません。
完璧に焼けるようにまだまだ挑戦です。
#挑戦してよかった