おいしいごはんが。食べたい。
犬の散歩してると
夕方いろんな家のご飯の匂いがする。
あぁこういうメニューなんだ
あ!カレーだね!
分かりやすいのはそうだけれど
高齢者が多い地域に住んでるので
あぁ魚焼いてる。あ、野菜の煮物作ってるねってわかる。
それが分かるととても…なんでか哀しい気もちになる。
☆
ところでわたしは自分でだいたい料理ができるし
料理が嫌いではない。
ただ材料が高くなるとか予算がどうのこうのっていうのになると
そりゃ考える。
だからそれはそれできらいではないんだけれど
たまにとても疲れているときがあってそういうときに
お腹が空いて「美味しいものが食べたい」って思う。
その美味しいものってなんだ?って考える。
☆
たぶん
その夕方に、感じる献立の香りとかそういうもの。
『ごはんできてるよ』って言われたいんだと思う
ただやっかいなことに
わたし、実の母の料理が好きなんですか?っていわれたらそうでもないんだよなぁ…
で、もっとやっかいなこと。
パートナーである相方氏(幼馴染)は一応料理を作ることができるのだ。
ただ。
皿にきれいに盛り付けるなどしないのである。皿に盛りつけるっていうことを
しない、家庭で育っている。
細かく言うと鍋でインスタントラーメンが食べられるとかそういう部類であり
わたしはそれが「できない」のである。
ゆであげたパスタにどーんってどんぶりにソースのせて「食べて」っていわれても嬉しくない。そういう
自分の事情なんだろうなっておもうわけです…。
☆
別に旅行に行ってとかいいレストランに行ってとかではなくて
ただ。家でおかーさんのご飯が食べたいとかそういうレベルの話をしている。
きちんと盛りつけられていて「いただきます」って、いえるご飯が食べたい。
わたしが調理しないだけではなくて。
用意しなくてもいい。それでいて家でのんびりとさ…さらに盛りつけられた料理が食べたいっていってるだけなんですよね。
贅沢な話です。
たとえばウーバーイーツでもいいんだけれどもさ
それうけとって「ごはんですよー」っていうのもやなわけですよ。
でも誰も「わたしのためにウーバーイーツ頼んでくれない」ってことです。
私の前に「おいしそうな料理を並べてくれない」ってこと
別にこれ金払って外で食えばいいってだけの話なんでなんともなぁってなるし
別にわたし外でいくらでもメシ食えるんで…。
贅沢な話をしてるだけなんですけど。
そもそも相方は腹減ったらインスタント大好きだからラーメンとかすぐに食べちゃうし。
わたしがインスタントラーメン食べられないのとか体質すぎて
「なんで?」っていわれてもしょうがないでしょ?
なのでこのあいだ大好きな缶詰のサンマを食べようと思ったの
たぶん200円くらいかなぁ…ってみたら
300円とかしたの!びっくりしたの!
えっとその…わたしが調理したら…それ、もっと安くなるんですよね?
わたし調理したくないからえっとその…
手間の分?
すこしだけ疲れているのでこういう話をしますが
基本的には人に料理をふるまうのが好きです。
ただ。自分に自分の料理をふるまいたくないっていうただ
わがままな話なんです。
ついでに母の料理が嫌いっていう恐ろしいことを言っちゃうのでこまったなぁって思うんですけれど。
ずっと。母の料理が好きだとは思ってなかったな。
って最近気が付いたんです。それがとても…つらい。
☆
母は料理がめっちゃくちゃ得意です。
たぶんめっちゃ美味しいです。
母のレシピでうちの相方もこどもたちも育っていてわたしは母の料理をだいたい作ってます。
そして子供たちっていうか嫁に行った娘も母のレシピでメシ作ってて
きちんと生きてるので本当にすごいなって思うんです。
でも。
わたし、母の料理を食べたいって今から思うことほとんどないんです。
☆
母は料理が上手な人でした。
母に料理を教わったので私は母の料理を作ることができて
こどもたちは「祖母の料理」が本当に好きです。
それだけでもボクの人生ってなんだよそれってなるんですよね。
長女に祖母のことを「あこがれ」といわれたくらいから
母の料理を作るのは結構苦痛です。
別に母がそこまで憎いとかそういうことではなくてですね…。
なんだろうなぁ…。
わかんねーや。わたしはただただ母のことが嫌いだからかもしれない。
もっというと母が料理をして。外出することが多くて
母がいなくなったあと。食べ終わってわたしが片づけをしていたことが大きいかもしれない。
これ小学校低学年くらいからずっと続いていて。
食器洗って。明日の朝食の米研ぎして。炊飯器でタイマーしておくと
母が喜ぶんです。
☆
今から考えると食洗器いらねぇよなぁってなりますね
食洗器どころか。米まで明日の分まで研いでもらってるんですよ
外出中に!wwwwwwwwwwwww
母が喜ぶので小さいボクはだいたいずっとそういうことをやってましたが
喜ぶよりも母が「家にいてくれたほうが」良かったんです。
母は外出するために夕食を作って私に言います。
「これをお父さんに出してあげて」
つまり自分の分もきちんと自分で整えて食べることになりますが
父親の分も提供していたわけです。
何歳くらい?
小学校低学年ですねぇwwwwwwwwwwwwww
そしてすこし母が不在で機嫌の悪い父の相手をします。
まぁ気持ちはわかる今になってみたら父の気持ちはとてもよくわかるwww
別に働きに行っていたわけではないので母wwwwwwww
☆
ボク。まぁそういうわけで「食事の提供」って七歳くらいからやってます。
姉はそういうことできないんで。
今もずっと食事の提供ができますけど
慣れの問題なんで何も考えずにやってるんですけれど
七歳くらいから食事を「提供してもらえなかったガキ」ということですなの
☆
なので母のメシはたぶん美味しいのだろうけれど味を思い出せない。
詰まんないなぁと思う
母は今も、老人ホームで「料理を提供されている」
なので私が料理を提供されるのは
いつか老人ホームに入ったころだと思うのだけれど
それはわたしって幸せなのかしら?
わかんねwwwwwwww。
すくなくともきれいに盛り付けられた皿で提供されることはないと思うの。
めっちゃハサミで切り刻まれてるやつ。
そりゃボクが仕事で提供してきた料理だもの。
ぜったい私、食べないと・・・・・・・・・・思う。
そんなメシ食いたくないわ。