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SRHRってなに?

みなさん、私のプロフィール内にも書かれている、「SRHR」を聞いたことがありますか?

私が初めて、”SRHR”の言葉を知ったのは、看護学生の母性看護学の授業の時です。

その授業で配られたプリントにはこう書かれていました。

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セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス&ライツ(Sexual Reproductive Health and Rights:SRHR)は日本語で「性と生殖に関する健康と権利」と訳され、すべての人の「性」と「生き方」に関して自分自身で自己決定権を持ち、自らの健康や尊厳を守ることである。

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プリントでこの文章を読んだときに、これこそ私が看護師として啓発していきたい内容だ!と感動したと共に、でもこれって生活者の人にとっては具体的にどのようなことなのか分かりづらいよなとも思いました。

改めて、ネットで”SRHR”と調べると、当時国際協力NGOジョイセフ(JOICFP)のホームページがトップに出てきました。

セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツとは?

英語のSexual and Reproductive Health and Rights、頭文字をとって、「SRHR」と呼称されます。日本語では、「性と生殖に関する健康と権利」と訳され、内閣府や全国の自治体でも使われています。すべての人の「性」と「生き方」に関わる重要なことです。

この長い言葉は、4つの言葉の組み合わせで作られているので、分けて考えるとよりわかりやすくなります。

セクシュアル・ヘルス

自分の「性」に関することについて、心身ともに満たされて幸せを感じられ、またその状態を社会的にも認められていること。

リプロダクティブ・ヘルス

妊娠したい人、妊娠したくない人、産む・産まないに興味も関心もない人、アセクシャルな人(無性愛、非性愛の人)問わず、心身ともに満たされ健康にいられること。

セクシュアル・ライツ

セクシュアリティ「性」を、自分で決められる権利のこと。
自分の愛する人、自分のプライバシー、自分の性的な快楽、自分の性のあり方(男か女かそのどちらでもないか)を自分で決められる権利です。

リプロダクティブ ・ライツ

産むか産まないか、いつ・何人子どもを持つかを自分で決める権利。
妊娠、出産、中絶について十分な情報を得られ、「生殖」に関するすべてのことを自分で決められる権利です。

私たちの人生と切り離すことができないセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ「SRHR」。

ジョイセフは、WHOをはじめとする国連や国際機関も提唱しているようにこのセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツを人が生まれながらに持つべき権利(人権)だと考えています。

まずは、一人ひとりがこのセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツを知って、享受し、できる社会を。そして、一人ひとりがすべての人がウェルビーイング(※)に生きられる社会を目指しています。

※ウェルビーイングとは 「身体的に、精神的に、社会的にすべてが満たされた状態」のことをいう (日本WHO協会)

https://www.joicfp.or.jp/jpn/know/about_srhr/what_is_srhr/

私たちが生きていく中で、じぶんのカラダやじぶんの人生について、他人に強制されるものではなく、自分自身で選んでいい。

誰かのためでなく、じぶんのために選択して生きていくという当たり前のことを当たり前にしていくための権利だということが分かります。

そんな当たり前の考え方なのに、尊重されることなく、社会的に認められないことが実はまだまだたくさんあるということを感じる日々です。

じぶんで選ぶことを当たり前にしていきたい、もっとオープンに話していきたい、自分自身で取捨選択して生きていきたい、そのためにSRHRを分かりやすく、科学的根拠に基づいた正しい知識を私自身もっともっと深めていきたいと思います。

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