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ニューヨークが生んだ どこまでも愛おしく 皮肉めいた問題児であり 史上最も偉大な作家の1人である ジェローム・デイヴィッド・サリンジャーに捧ぐ
『1番 キャッチャー サリンジャー』 最高の作家を一人あげる時、真っ先に思い浮かぶのがJ.D.サリンジャーだ。 僕と彼の出会いは大学を卒業して間もない頃であった。 千葉県のある書店に陳列された本のタイトルを見て、なんだかおもしろそうだなと思って手に取ってはみたが、その時は結局買わずに店を後にしたのが懐かしい。 あれから二度の四季をまたいだ僕は、学生というハエのように軽い肩書きの代わりに、社会人という象のように重い肩書きを背負って日々を送っていた。 ある日、横浜に住む地