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純日本人って、どんな人? 代表選手の視点で考える

世界陸上ロンドン大会男子4×100mリレーで銅メダル獲得しました。

「今回は純日本人でメダルを獲得出来て良かった」という、コメントをもらいました。

強烈な違和感を感じて「そもそも日本人しか日本代表になれませんけど…」と返事をしたら、

「ハーフを日本人というには違和感がある」とのこと。

うーーーーーん…


日本は島国。

どうしても多人種を受け入れるという土壌や文化が無かったのが起因して

多くの方にはハーフは純日本人じゃない、っということ?

を感じる人が多いのかな?っと。


個人的に思うのは、ハーフであろうが間違い無く日本国民を代表して出場しており、当然国籍も日本です。ラグビーのように他の国籍の人は入る余地は一切ありません。

そもそも、純日本人とは?

人種が黄色人種では無いからと純日本人とは言わない?
卓球のチョレイ!君は両親は黄色人種だけど、両親共に中国人の帰化だけど日本代表です。やっぱハーフを認めない人から見れば、純日本人ではないのか?

そうなると、両親共に日本育ちだけど子供は海外で産まれ、生まれた国の国籍を有している子供は何人なのだろう?

おそらく、ハーフを日本人、っと認めたくない方は、黄色人種で先祖が日本人の両親で、日本国内で生まれた場合に、「純」という言葉を付けたいのだと思いますが
そのことが、「国を代表として戦う」ことに対して、どれだけ重要なのか?は疑問です。

ちょっと純日本人とか言う人に聞きたいのは、
自分の兄弟が外国人と結婚し、子供を産みました。その子は「自分にとって純家族」とは言えない、ということなのか?
そして、その子がどんなに頑張って家族の代表のため、何かを成し遂げても「純家族じゃない」と言えるのかなぁ〜、と。

まったく、逆のパターンで、純日本人だけど生まれた日本人が生まれたのが「アメリカ」(前述パターンですね)でアメリカ代表として戦った時に
アメリカの人々に、「彼は日本人の両親だけどアメリカ代表として頑張って誇らしい」と言われているか
「彼はアメリカのために頑張っているが、両親が日本人だから、ちょっと認められななぁ・・・」と言われたら・・・

この手の問題は、きっとこれから顕著になってきます。
多国籍化・人種の国籍移動。それに対する人々の受け止め方。
昨今の世界情勢をみていると、顕在化して来てる感じです。

少なくとも思うのは、代表として戦う選手が、「純」と「純でない」という論争で、
ハーフの選手であれ帰化選手であれ、少なくとも代表選手は「国家」を背負って戦ってくれる。

そんな選手たちに、ハーフだの純日本人じゃないということで、嫌な気分や残念な気分になって欲しくはないなぁ、っと強く思います。

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