100kmを10時間を切って「歩く」ということを解説
サロマ湖100㎞マラソン、はランナーにとって
有名なマラソン大会です。
日本代表の競歩チームは何回かトレーニングの一環で出場しています
2018年にサポートしていた競歩選手が出場しました
ゴールタイムは、9時間52分51秒
順位は陸連登録部門別男性200位でした。
男女合わせて3500名くらいが参加する「走る」大会で
歩いて200位、というのは、その速さが分かると思います。
ラップ表を見てみましょう
フルマラソンをサブ4で通過しているのが分かります。
ゴール後の選手のコメントで、
「60㎞を過ぎて脚がパタッと止まった」
というのがありました。
50㎞-60㎞は1時間8分は掛かりましたが
その後は、遅くなっても1時間2分台でまとめています。
速ければ10㎞を53分台で「歩いて」いた訳ですから
そこから、1時間8分までタイムが落ちれば、
「ピタッと止まった」という表現になるのは当然でしょう。
ですが、1時間8分も6’48/㎞(時速8.9㎞)ペース。
一般的には、遅いという部類に入るペースではありません。
歩いて100㎞を10時間を切る、にはどれぐらいの身体能力が必要なのでしょうか?
彼の20㎞競歩の自己記録は、1時間17分台です。
つまり、時速15㎞以上で「歩く能力」があります。
最大スピードが速いので時速9㎞はかなり遅く感じるのは当然でしょう。
ですが、100㎞を10時間で歩くのに、そこまでのスピードを出す能力は必要としません。
なぜなら、彼より先着した競歩選手は20㎞競歩では1時間20分(時速15㎞)を切るような持ちタイムなかったのです。
彼より優れていたのは、50㎞を主戦場とする選手だったので、普段から比較的長い距離の練習を積んでいました
持久力は「運動時間」によって身につきます。
スピードは無くとも、スタミナには長けていた、ということ
とはいえ、時速13-14㎞くらいでは20㎞も歩くので
歩いて時速13㎞以上のスピードを「楽に」出せる。
っというのは、100㎞で10時間を切るための重要な要因といえます
まぁ、普通に考えれば時速13㎞以上で歩けるようになる!
っというハードルを越えるのがかなりの難関ですが。。。