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VBAエキスパートに必要な英語の勉強2

前回に引き続き、VBAエキスパートで行き詰った単語の意味を調べた記録を残す。


Order

並べ替えのオプションに「Order」という単語がある。昇順/降順を決めるものだ。

オーダーと聞くとまず思い浮かぶ意味が「注文」だった。
そのため、どうして昇順/降順を決めるオプション名が「注文」なんだ?と
違和感がすごすぎて、ちっとも覚えられなかった。

こんなに違和感があるということは、さては、
注文以外にもOrderの意味があるのではないだろうか?

調べたところ、どうやらOrderは
「順序」や「秩序」といったイメージの派生形として
「指示」「注文」という意味を持つ言葉らしい。

なるほど、これならしっくりきた。
並び替えの「順序」を決めるオプションとしてOrderという言葉があてはめられているのだ。

SearchOrder

Orderはあちこちに登場する。
例えば、FindメソッドのオプションであるSearchOrder。
Findメソッドは並べ替えではなく「検索」に使うものだ。

同じように、先ほどの「順序」を意味するOrderとして解釈すると
FindメソッドのオプションであるSearchOrderは「探す順序」となる。

実際の機能としては「検索する方向(行方向、列方向)」を決めるというものなので、まあ意訳の範囲…だろうか。

Orientation

話はまた並び替えに戻る。
Orientationプロパティは、並べ替えを上下に行う(xlTopToBottom)か左右に行う(xlLeftToRight)かを指定する。

Orientationと聞くと、思いうかべた類語は「OJT」とか「チュートリアル」のようなものだった。
改めてオリエンテーションって何?と聞かれてみると、答えられないことに気づく。

調べたところ、思い浮かべた「適応、順応」といった意味のほかに「方角、方向」という意味合いも持つらしい。
VBAにおいてはこの「方角、方向」の意味で使われていそうだ。

縦に並ぶか横に並ぶか、というイメージでいえば
入学式を待つ間列を形成する新入生、みたいなものか?

EntireRow/EntireColumn

Rowはエクセルの行、Columnはエクセルの列。これは頻出単語なので覚えるしかなかった。
問題は「Entire」だ。突然出てきたおまえはなんなんだ?
まったく手掛かりがなかった。

例によって意味から調べると、Entireは「全体」をあらわす単語らしい。
EntireRowなら「行全体」といった具合だ。

ところで、Entireってなんなんだ?が解決していない。

全体というと、ほかにも
VBAでも使うxlWhole(検索条件における完全一致)のWholeも近いイメージがある(ホールケーキのホール、だろう)。
英単語でいえば
ALL(オールパーフェクトとか、ゲームでよく見る表現)とか
Total(トータルスコアとか、これもゲームでよく見る)とか、
もっといろんな表現もある。

そんな中、Entireはどんなイメージを持つ単語なのか、いまいち想像がつかなかった。うーん。

ならばと、Entireの語源も調べた。

語源はスペルからは想像できないが、integrate, integrityと同じとなる(*)。

そのため、in(反対)+teg(触れる)→「触れられない」→「完全なモノ」というニュアンスとなり、これがentireにも適用されて前述の意味につながっている。
スペルから意味がイメージできないので例文暗唱を通じて単語として覚えてしまうのがよいと思う。

(*)integrate, integrityはラテン語から英語に直接入ってきた単語であるのに対して、entireはラテン語→古フランス語経由で英語に入った単語となる(参考:英語史の基礎)。

…どうも、物事はそう単純にはいかないらしい。ちぇっ。
並べ替えやフィルター関連の単語は特に、こういう「単語の意味からは覚えられないから機能を暗記するしかない」みたいな解説が多いのは気のせいだろうか…。



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