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Thinking Classrooms 東名阪での模擬授業、「答えのない教室」に大きな成果を認識して無事終了。

今日も暑い。昨日は大阪、一昨日は京都でたまたま涼しい時間を過ごすことができたのですが、関東に戻って猛暑に逆戻り。日本全国爆暑な感じで、未来が不安になりますね。

今回は、小学校、中高一貫校、高校、大学(教職員大学)、個別指導塾(中高生)、教員対象と様々な場所・形で算数・数学の授業をさせていただきました。どの学校で行ったものからも得るものありました。なんといっても一番は子どもたちの笑顔と、どんどん前に進みたくなる高揚した顔でした。

立って、ペン1本だと会話が続くのですよ!

塾で行った際に参加理由を聞いたところ、「数学が好きだから興味があった」「数学が苦手だから少しでも好きになりたかった」と二つに別れた回答があり驚きました。しかし、そんな生徒たちが混ざって楽しそうに問題を解く姿を見て、こんな授業が時々あったなら、数学嫌いが好きになる転換点が作れるのにな、と思いました。

小学校6年生も中高生と同じ問題を解いてます。三人でやるとできる!

神奈川の公立小学校での出来事は副校長先生から「子どもたちが算数の授業で、こんなに楽しそうなのを見たことがありません」と。たまたまその場にいた公立中学校のPTA会長からは「うちの中学校でもこの授業をして欲しい」と言われたのですが、現在日本でこの授業をできる人がいないため、今回はお断りするしかありませんでした。無念、、、

実は4年生も同じ問題をやってます。キャーキャー叫声を発しながら「先生ーーー、できたー」と動き回ってました。

Thinking Classroomsの授業は書籍のチャプター1から14を一度実践すれば、日本の学校の先生は誰でもこの手法で教える=生徒主体で学べるようになる優れものなので、日本でできる人を増やしていきたいと心から思っています。

どの授業でも授業中に答えを教えません。なので、いろんな学校で「生徒に答えを教えないのですか?」と聞かれました。「はい、教えません」という回答に先生方の笑みがありました。これまでの日本の教育には答えを教えない授業はなかっただろうから当然のことだと思います。生徒たちからは答えを聞いてくることはありませんでした。しかし、ある学校では、授業終了後にも問題を解き続ける子どもたちがいました。1人や2人ではなく、ほとんどの15人(3人ずつで5グループ)ほどが残って数学の問題を解き続けるのを見て驚きました。初めてのことに先生に理由を聞いたところ、いつもグループワークをする場所の作りと似たような授業に慣れているので、生徒たちがやりたいだけやらせる環境を先生方が日頃作っているというお話でした。心理的安全性を学校内に作らレルと、教員の働きかけと与えられた場を活用する生徒の行動の相乗効果が生まれ、さらに学校が居心地の良い場所になっていくのだと自分の目で見てわかりました。

授業時間が終わった後にも続く、続けてやりたい生徒たち。びっくりしました。

最後の学校では、1人で解くのと3人グループで解くのを交代交代に行いました。この時に生徒たちは、「みんなで解くと速いし、助け合いながらが楽しい」ことに気づいてくれたかな?実は2人で解くよりも3人で解くほうが速く回答に到達することも多いのです。3人よれば文殊の知恵、って、実は日本でも古くから言われていたのですよね。

私は数学の教師ではありません。今回この授業の東名阪展開を梅木卓也氏と一緒にやってきた背景には、日本の教室・学校に置いて、生徒たちが対話中心に話し合いながら、自分の得意分野をみんなでシェアすることや、わからないことがあったら誰かに聞いたりできることを通して心理的安全性を育んでいくことがThinking Classroomsでできると思ったからなんですね。デンマークの学校で行われている「ドリルは1人でやらない、複数人で話しながら答えを考える」を日本の学校に取り入れたくてやってきました。

模擬授業で仮説検証ができたので、今度はどのようにして日本の学校に実装していくかを考える必要があります。なかなか難題ではあります。

興味のある方々と前に進むしかないですね。日本の子どもたちの未来をもっと明るくするために、大人としてできることを、ほんの少しですがやっていきたいです。

教員を目指す大学生は「まずは絵にしてみる」と。なるほど!(どんな問題だったかは、別の機会に共有しますね。)

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