かなり嫌いで、それなりに好き
僕は、気取ってばかりの
この嘘っぱちの世界が
かなり嫌いで、それなりに好きだ
近所の公園のゴミ拾いを
何年も一人でしてたけど
綺麗になってしまった
歌舞伎町は嫌いだった
最近は、またカオスに戻ったみたいだね
東横キッズ達の
行き場の無いカラダと思いが
また、あの周辺に
吹き溜まってるって聞いてる
でも、もう戻らなくてイイかな
澄んだ青空の
洗濯物が良く乾く田舎も
其処彼処に無言の淫美さが
漂っている
エロスを感じたければ
何処でだって味わえる
蔑まれて、踏みつけにされた
むしり取られた花の美しさに
弔いの念を贈れる人は僕くらいしか居ない
誰に必要とされなくても
僕を必要とする精霊たちは
そこかしこに存在している
嘘っぱちのキレイゴトの
上っ面ばっかりで出来たこの世界で
君たちは変わらずに生きていて
僕にその純粋さを見せてくれる
その純粋さの中に居るとね
僕の穢れが良く目立ってくれる
それがイイ
とても良い
生きてる…って思える
詩/SoulFlower Kamuy