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私が初めて海外を知った日

小学6年生の夏。小学校で配られた一枚の紙に引き込まれた。

”自然体験交流10日間 行き先はミクロネシア連邦ヤップ島”

家族が海外関係の仕事をしているわけでもなく、海外旅行に行ったことがあるわけでもなく、全く海外に興味もなかった私、当時11歳。

が、引き込まれた。帰宅して両親に「これ行きたい!」と熱くお願いをしたらしい。覚えてないけど。

作文審査で、全国で24人だけが選ばれる。なにを書いたのかさっぱり覚えていないけど、無事に選んでもらい、10日間ヤップ島へ行った。

それが私の初海外。

すべてが衝撃だった。

機内食にリンゴが一個そのままの状態で出る。飛行機が小さくてめちゃ揺れる。飛行機降りたら独特の匂い。スーツケースは積まれるので自力で引き抜く。歓迎のハグとレイ。ホテルにはヤモリがいっぱい。でっかいクモも現れる。初めてのタロイモ、ココナッツ。お店はほとんどない。海めちゃきれい。ヤップの人ビンロウ(噛みたばこ)で口の中真っ赤。キッチンでは女性が火起こしてる。男性はいきなり木に登ってバナナをとってきてくれる。お弁当の中の魚はみんなばらばら(24人の子ども+大人スタッフ数人分。今考えたら揃えられるわけないか。)。シャワーは葉っぱで囲いがされてるだけ。しかも雨水。子どもたちが遊んでるボールは葉っぱでできたもの。。。。。。きりがない。

ひたすら驚き。ひたすら目が見開き、多分口も開いてたな。

そんな10日間。毎日、いや瞬間瞬間すべてが新体験。

めちゃめちゃ楽しかった。うわ、きつ!って感じたことも覚えてる。

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歓迎の時やお祝いの時に作るごはん。日本で言う赤飯。

「いや、蛍光・・・」ってもしかしたら声漏れてたかもしれない。

ありがたいけど・・・くぅ~これは~💦ええ~っ💦ってなった。

ヤップの同世代の子たちは、踊りを披露してくれたり、10日間ずっと一緒に活動して、英語が全く分からない私にも優しく接してくれて、嬉しかった。

こんな濃い10日間、この時以来ないし、多分もうずっとない。

一緒に行ったメンバーももちろんみんな初めまして。福岡からは私一人だったし、九州からでも私入れて2人だった。

この仲間とは10日間しか過ごしていないのに今でも連絡をとってる。  大事な大事な仲間。

この時ヤップに行っていなかったら、もうしかしたら今も海外に興味なかったかもしれない。

違う世界を見て感じて、衝撃受けて、めちゃ楽しくて...         私の心の奥のほうにあった、もうしかしたら気づけなかったかもしれない「すき!🌱」を発見させてくれたヤップ。

その後、海外に興味を持ち、国際協力という言葉に出会い、将来は海外で活動したいなーと思うように。

そして、国際協力課のある専門学校に進学。一度原点に戻ろうと、ひとりでヤップに帰った。これが初一人海外。

7年ぶりのヤップ。ヤップは何も変わっていなかったけど、私が感じることは全然違った。

7年前の写真を数枚持っていき、教育省などお邪魔しながら「この子たちに会いたいんだけど知ってる?」って聞くと、「お、こいつはあそこの子だ!近所のやつの番号分かるからかけてみるよ!」って連絡してくれたり、別の人に聞いてくれたりもして... なんと、5人の友達と再会。(パラオやサイパンの大学に行ったり出稼ぎに行ってる子が多いと言っていました。)

ある子は、私が外出先からホテルに戻ると、会いに来てくれて待っててくれたり、その子に写真見せると、「この子の連絡先知ってる!」って連絡してくれて、同窓会しよう!ってレストランに集合かけてくれたり。もー鳥肌が立つほど感動。当時と変わらない顔だけど、みんな大人になっていて。

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↑当時の写真を一緒に見ているところ。

ヤップでの経験も、ヤップ人の友達も、一緒にヤップに行った仲間も、一生の宝。

そして、ヤップ島、大好きな場所。

また行きたいな~

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