福祉の未来を支える人財を #未来のためにできること
私は「福祉の根を伸ばし、インクルーシブ社会を実現させる」合同会社フクノネの代表として、8年勤めた金融機関に事業計画を提出し、長期休職という名の起業挑戦を行う32歳独身男性である。
現在、保育園・児童発達支援施設7園を運営する企業の社外理事を務めると共に、弊社で「福祉経営をeラーニングで学ぶ」ワクウェルネスマネジメントカレッジを開校し、将来の福祉経営人財の育成と福祉法人の継続に貢献しようと試みている。
2040年、医療・福祉人材は96万人の人手不足になると言われている。
更に、業界全体としては法人数・合併数増加のトレンドと共に、不適切な経営体制が問題視されている(昨年度は度々不芳事例が報道されたが、それ以前から厚生労働省は課題として掲げている)。
保育・介護・障がい福祉といったいわゆる「社会福祉事業」は、一般的な事業とは異なる点がいくつもある。従業員は保育士・介護士等専門職であること、財務・会計は社会福祉法人会計基準に則って行われること、売上金は自治体からの給付金により賄われること、税制的に優遇されていることなど、違いは各方面に及ぶ。それは福祉事業が「営利」ではなく「継続性・安定性」を求められることに起因する。
そうした状況にも関わらず一般事業法人のような「福祉経営」に特化した継続的な「学ぶ場所・学ぶ機会」はほとんどない、というのが現状である。
意欲ある福祉人材が「経営」に興味を持った時に「知らないから不安」「何から始めて良いかわからない」といったことをなくしたい。
素敵な現場を作る福祉法人が「後継人財がいない」「OJT以外で経営を学ぶ環境を作れない」といったことをなくしたい。
そんな想いから、私は隙間時間に短時間で学べる、このeラーニングカレッジを運営している。
実は、このサービスを始めるきっかけは、福祉事業を30年以上営む実父の言葉である。
「意欲ある職員が経営を志しても、その大半が杜撰な内部管理のせいでうまくいかない。せっかく素敵な現場を作れる力があるのにそこが原因となってしまうのは残念。」
一番身近な父の悩みを解消することが、まず私が福祉の未来のためにできることである。
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