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【甘党の歴史】

僕の身体は甘いもので出来ている?

 小さな頃から、甘いものには目がなかった。
特に和菓子(あんこ)。
子供の頃のおやつは、酒かすとブリコ・・・と、
「シリーズ∶日本酒と私(1)」でも記しているが、
もちろん、甘いものだっていっぱい食べている。
やはり、母方の祖母が拵える「ぼた餅」が逸品(というか、マイスタンダードであるが^^;)で、
春、秋のお彼岸以外にもなにかとイベントがあると登場するものだから、よくいただいたものだ。

ぼたもち

ちなみに、私の田舎では、「おはぎ」という言葉は聞いたことがなかった。春でも秋でもぼた餅(たぶん今は違うであろうが)。
また、端午の節句(旧暦なので6月5日)になると、「たいごろ」の出番である。
たいごろとは、餡(こしあん)入りの団子(糯米多め)を平たく丸めてカヤの葉で包み、ちまきのように蒸したもので、
鯛がよく獲れる頃に作るからそのように呼ばれているとか(諸説あり)。
これも母方の祖母が拵えるものが美味しく、母に受け継がれている。
【※詳しくはMyソウルフード。参照】

 6月30日は夏越の祓で神社で輪くぐり。お供は、「あやめだんご」。
菖蒲の季節だからでしょう。いわゆる「みたらし団子」である。

みたらし団子

味付けは、甘辛だけど薄味(辛くはない)で、出汁が効いてて?とろみも良い感じ。
どちらかというと京風であり、関東のような「しょう油団子」は苦手。
中秋の名月には、月見団子。

月見団子

母が蒸したばかりの団子を、表面に艶が出るように(しわが入らないように)団扇で仰いだものだ。
 そういえば、桃の節句(旧暦では4月3日)には「おこし型」をいただいた。

おこし型

だんごの生地に食紅を付け、花などをかたどった木型に押し付けて蒸かしたものだ。
決して甘くはないけれど、できたては食感も良く美味しかった(焼いても美味しい)。

 高校に入ると、下宿なものだから朝食夕食以外(※試験中は夜食あり)におやつが出てくることはまずないので、スーパーでアルファベットチョコレートみたいなのを買ってきては食べていた(※冬は酒粕も)。
また、通学路に「モンブラン」という洋菓子店があり、部活帰りの買い食いスポットとなっていた。
このような調子だから、もともと奇麗な歯だったのに、歯医者にはよくお世話になってしまった。
 大学時代は、寮での共同生活や、仲間の出入りの多いアパートでの緊縮生活を送っていたこともあり、
甘いものの買い食いはあまり記憶がない(せいぜい夏場の桃太郎アイスやホームランバーくらいか?)。
 社会人になってからは、実入りもあるし、仕事で赴任した土地の名物を買い食いして回ったものだ。
大阪で名物かき氷やフィナンシェで一躍有名になり、今や「ちひろ菓子店」を何店舗も経営している「スイーツレポーターちひろちゃん」達と一緒に食べたコヤマロールが懐かしい。

※《Myスイーツ勝手にプチランキング》はこちら↓(有料)

「甘党ランナーズ」の門をたたく

 生まれつき身体が硬く、運動神経の鈍い私は、おおよそスポーツが苦手であったが、持久走だけは違った。おとなしくて肥満児であったが、小学5年生の頃から長距離を走るのは意外と成績が良くなってきて、中学になってからは身長が伸びて、中3の時のマラソン大会(3km)では全校で2位までになった。
高校・大学時代は吹奏楽をやっていたので、トレーニングがてらたまに走るくらいであったが、社会人になってからは、一人で手軽にできて運動不足が解消できるジョギングをするようになり、モチベーションアップのため市民マラソン大会にチャレンジするようになった。
(※詳しくは、「うれしはずかしインタビュー」参照!)

 東京に引っ越した時に、たまたま「月刊ランナーズ」を読んでいて目に留まったのが、サークルの紹介記事。なんと、「甘党ランナーズ」を紹介していたのだ!
これだ! 俺にピッタリ!! と、即入会(会員No.91)!!!

甘党ランナーズ

みんなで「スイーツマラソン」を後押ししたり、アフタースイーツを楽しむなど、愉快な日々であった(残念ながら、入会後5年ほどして自然消滅してしまった・・・涙)。

今もランニング中の給スイーツや走った後のご褒美スイーツは欠かせない(一口羊羹がお手軽!)。

和菓子と日本酒

 ある日、なにげなく雑誌を読んでいて(dancyuかその類)、
「和菓子薫風」の記事が目に留まった。
千駄木にある、2012年創業の店で、自家製和菓子を、日本茶や中国茶のほか、日本酒と共に提供している、とのこと。
「これだ!和菓子×日本酒=俺の店。いつか行かねば!!」と思いつつ、ついつい月日が過ぎてしまい。。。
忘れかけていた時に、西荻窪に「をかしや」という和菓子+日本酒バーの情報が舞い込んできた。
さっそく通勤電車を途中下車し、お目当ての店に向かうと、梟の「ちょび」がお出迎え。

ふくろう

練り切りの達人であある店主の戸辺さんの、心温まるお通しをいただきながら、日本酒とアテを注文。
壁に目をやると、日本酒をはじめとした飲料と、いわゆるアテに加え、練り切りなど和菓子のメニューが並んでいる。店主と客の会話に耳を傾けつつ、時折参戦したりして、穏やかな時間が過ぎていく。
喉も潤って落ち着いたところで、練りきり(又は季節のフルーツ大福など)を注文。目の前で拵えてくれる。真剣な眼差しにしばし見とれていると、見事な芸術品が完成。

をかしやにて。

これに、にいがしぜんしゅのぬる燗を逢わせて・・・至福なひとときなのである😄。

 ほかにも、八王子の「おいしい酒倶楽部」で、醸し人九平次と八王子の甘味処「みツ橋」の甘納豆のマリアージュも体験するなど、ちょっと変わった酒イベントを覗いたりするのも楽しいものだ。

和菓子と日本酒、実に相性が良いのですよ♪。お試しあれ。。


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