利休さんを信じてみよう。
先日、表千家北山会館を訪ねました。
北山会館には20年ぶりの訪問。
今回は開催中の「わびと数寄 -受け継がれる利休の心-」
の見学に行きました。
呈茶もあるとのことで
ちょっとドキドキするけれど
とても楽しみ。
私が説明するまでもなく
すごーく貴重なものが展示されておりまして
すずめの刺繡のお仕覆や貝殻製のお香合、
それにツボツボの大棗。
バチ当たりが!と叱られてしまうかもしれませんが
すべてが私の中での最上級の「可愛い」品でありまして
見学している間中、たまりませんでした。
そして私を勇気づけてくれた利休百首
「窯一つあれば茶の湯はなるもの 数の道具を持つは愚な」
お窯ひとつあればお茶は楽しめるのだよ。
たくさんの道具を持たなくても楽しめばいいのだよ。
と利休さんが背中を押して下さっているようで・・・
な~んにも持たない私だけれど、茶道が好きっていうだけで
色んなことにチャレンジしてみたい気持ちに
ぐっと拍車がかかりました。
茶道ってしきたりや作法なんかがたくさんあって
時に窮屈になったりもするんですが
こういう大らかな一面を垣間見ると
「だから、お茶好き!」
って思っちゃうんです。
貴重な品物を『可愛い』って言ってみたり
勝手に利休さんが背中押してくれたって思ってみたり
大先生方からお𠮟りをいただいてしまうかもしれませんが
これが私の素直な気持ちなのです。
利休さんのこの言葉を信じて
和室を茶室改造計画を続行します。
最後に呈茶をいただきほっと一息。
ワクワク体験を胸に会館を後にしました。
ああ、楽しかったー、また来ようっと。
追伸:リーフレットにのっている
長次郎作 黒茶碗「禿」がすごく甘そうに感じるのは
私だけでしょうか。