日記
「自分が自分の親になる」
それはそれは本当に難しいことだよ。
子供の頃から十分に愛された人なんて居ないはずだ。私もそうだし両親もそうだ。
親も子も別物だ。何を是とし何を悪とするのか、はたまた是も悪もない自由なところなのか、フレキシブルな発想ができないんだ。嘘もつけないし人に対しての悪口も言えない。だって人それぞれの立場があるんだから。昨日母と性悪説の話をした。
それは本当なんだよ。昔は性善説を信じていた節があった。人には人の信条があり、守るべきものがある。そこには絶対に踏み込んではならない。私は喋れるようになるために大学に来たはずなのに、いつしか言葉の剣をもって人を傷つけようとしている。まずい。怖い。言葉を知ってしまって、いろんなことを知ってしまったが故の怖さがある。
私の楽しいことって?音楽の話だよ。
人と話すことだよ。
音楽は最高だけど、それに興じてたら普通の人間じゃなくなる。それが怖かったんです。
今は普通の人になるために勉強しています。
人の怖さを知り、冷めた目を知り、寂れた町を知る。だから空っぽになっちゃう。
だけどね、そんなことに気づけることもギフトだって思ってるんだよ。怖がりなんだよ。
幸い私の周りにはなぜか優しい人がたくさんいる。
なぜなんだろう。わからない。ありがたい。
本当の優しさを持ち続けたいよ。わがままなんかじゃなくてね。
そのためには自分で自分のことわかってあげなくちゃね。