高野悦子 二十歳の原点
高野悦子「20歳の原点」。
私のバイブル。
新潮文庫版で、わかりにくかったところ(学内闘争)の解像度を上げるため、コミック版を地元の図書館で借りた。(まだ少ししか読めていないが)
新潮文庫版を読んだ当時、19だった私は、あらゆることに(主に学内闘争)問題意識を持って生活していた、熱を持って生きていた高野はじめ、その当時の日本のみならず世界中の学生の生き様に強く共感した。
私も熱を持って、生きたかった。
熱を持てず生きられなかった自分を責めた。
心に燃えたぎる熱をどうにか放出したかったんじゃなかったのかな。
今はそんな熱は冷めてどこかに行ってしまったけれど。
あのとき、燃えたぎる炎が自分の中にはあったと、思い出させてくれる本です。
そして迷って葛藤した日々を肯定してくれる本です。
私の大学時代には、尾崎とこの本が欠かせなかった。
熱を持って、生きたい。
ただそれだけが18、19、20の私にとっての願いだった。
ただ今になっても変わらないのは、
薄暗く広がる死への思いと、生きたいという強い思い。