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「ないものはつくる」

かれこれ20年以上の教育キャリアの中で,新設校や文科省の研究指定校などの環境に身を置いていることが多い。
確かに外的要因により「やるしかない」状況に追い込まれてのこともあるのだが,根本的に私には「ないものはつくる」というマインドセットがあるのだと思うこの頃。

その原体験は幼少期にあって,欲しいものをねだるとまず,
「家にあるもので代わりにならないのか考える」
「欲しいものが自作できないか試してみる」
この2つのプロセスを経ることが条件だった。
さらに,母は器用だから,大概,「代用品」を作れてしまう。
結局,「買わなくても済むよね,作れば」と納得する。
そんな環境で育ったおかげで,私には「ないものはつくる」精神があるらしい。ただし,母の器用さは私には受け継がれなかったけれど。

これが回りまわっていざ0→1のような仕事をする時に,「(制度,組織,ルール,予算,人など)ないからできません」ではなく「ないなら作ればいいよね」みたいな発想と行動に向かってしまうところがある。さらに,「何ができあがるだろう?(生徒や学校がどんな風に変わるかな?)」と考えるとワクワクして,そのプロセス自体が楽しい。たとえ困難が伴っても。

そんなことをふと,次男が祖母(私の母)から段ボールでバスケットゴールを作ってもらっているのを見て,思ったので記しておく。

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