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【米粉のおやつ屋になるまで】④保育園調理員とアレルギーの子どもたち

〜なぜ米粉のおやつを作るのか
どうして自分でお店を開いたのか〜  

part④

『保育園調理員とアレルギーの子どもたち』

長男が10ヶ月になった頃、パートをしたいなと思いマザーズハローワークへ行ってみました。
本当に子どもを遊ばせながら求人を探したり相談ができる場所でした。
その頃はまだ保育園にどうやったら入れるかなどを全く知らなかった私は、【託児付きの求人】を探してみようと思い、本当に理想の求人を発見!

そこは認定こども園の調理員として働き、
自分の子どもは併設してある事業所内保育所に入れる事が出来る場所でした。
(ちなみに正社員ではなく、5時間くらいのパート)

早速ハローワークの方に企業へ問い合わせていただくと、なんとその事業所内保育所は1歳以上の子対象とのことが分かり。ガーン。
でもあと2ヶ月で1歳になる事を考慮してもらい、履歴書だけまず送らせてもらう事に。
しかし企業からのお返事は、やはりNGで履歴書は返されてしまいました。
その時(まだ働く時期じゃないのかもしれない)と思いマザーズハローワークに通うのをやめてしまいました。

そして約1年が過ぎ、長男が2歳になった頃。
ネットで求人を見ていた時にまた同じ企業から求人が出てる事を発見!!
次こそ!笑 と思いハローワークへ行き求人を問い合わせもらい(今回は子どもの年齢もクリアしてるので)すぐに面接していただける事になりました。

いざ面接へ!
1年前にも履歴書を送った事もあり(?)
無事働かせてもらえる事になりました。
長男も初めての保育園、私も初めての集団調理の現場での仕事で親子でドキドキのスタートでした。

《前置きが長くなりましたが、
ここでの集団調理での経験と
栄養士さん、アレルギーの子どもたちとの出会いで自分のお店をやってみよう!となったわけなのです。》

そこの厨房で作る給食は、
認定こども園の150食分くらいと
我が子も入っている事業所内保育所20食分くらい。
それに手作りおやつが出る日はおやつの仕込みもありました。
あと、朝おやつを食べる年齢の子もいるので
給食の仕込みをしながら朝おやつの準備も。
アレルギーの子が数名おり、除去食も作っていたので栄養士さんと調理員合わせて常時6名ほどで作業していました。

食材の仕込み、人数分の食器のセット、調理、盛り付け、おやつの準備仕込み、返却された食器洗い、食材の検品、清掃などが調理員の仕事でした。

なんといっても、
栄養満点の給食を食べた子どもたちからの
『ごちそうさまでした!』が聞ける仕事。
なんて幸せな仕事なんだろう!と
今でも思います。

そんなある手作りおやつの日。
バターや卵、小麦を使い、良い匂いのふわっとしたカップケーキをオーブンで焼き上げました。
アレルギーの子用には、乳、卵、小麦を使わず、米粉、砂糖、水、ベーキングパウダーのみで同じようにカップケーキを焼きました。

使用できる材料に制限がある中で、栄養士さんも試行錯誤してアレルギーの子にも美味しい手作りおやつを作っていましたが、やはり材料が違うと風味や食感は全然違ってきます。
決まりや制限があるし仕方がない。
仕方がないけど。。。

《アレルギーの子もそうじゃない子も、
同じおやつを食べられたら良いのになぁ》

と思い、
そっか作れば良いんだ!

とお店をやる事を急に決心。

決めたら早い。
早速米粉のおやつを試行錯誤しながら研究。
栄養士さんに相談に乗ってもらったり。
(アレルギーの事、衛生や製造関係の事)
最初の就職先である洋菓子店時代の先輩にアドバイスをもらったり。
自営業をしている友人に話を聞いてもらったり。
そして家族、親戚に相談、協力もありどんどん決まっていきました。

《今考えると、
何かやりたいと思った時、
誰かに話を聞いてもらうのって大事だなぁと。
話しているうちに自分の中でもどんどん気持ちがまとまって。ささいなアドバイスがアイデアに変わったり。意外な所から協力者が現れたり。》

そしてなんと保育園調理員をたった8ヶ月で辞め、自分のお店を開店する事に決めました。
8ヶ月の勤務でしたが、集団調理の現場では
衛生管理の事、アレルギー除去食の事、本当に大事な事をたくさん学ぶ事ができました。
また栄養士さんをはじめ、調理員の皆さんにも夢を応援してもらえて(開店後はお店にも来てくれて)本当に人にも恵まれた環境でした。 

本当やりたい!と決めたらすぐやりたくなるので周りの人をたくさん巻き込みました。
でもみんな応援してくれて本当に感謝しています。

何か始めたい時、
ゼロから1にするのって本当に難しい。
でも一歩踏み出してみるのが大事なんだなぁと。

何かやりたい事を内に秘めている時は
誰かに話を聞いてもらおうと思います。
これからも。


店舗作りやオープンまでの道のりのこと、
次回へ続きます。







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