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【159字】肉の香り

『肉の香り』

 路地裏で、肉の焼ける匂いに誘われ扉を開く。店内は暗く、肉の塊が吊るされている。奥から現れた白衣の男。

「いらっしゃい。特別な肉はいかが?」
 その瞳に映る私は、笑みを浮かべていた。

 夢から覚める。隣で寝息を立てる白衣の恋人。そして、台所から漂う甘い香り。
 起き上がり、冷蔵庫を開ける。その中には、人型の肉……

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