![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78719394/rectangle_large_type_2_d1e7b7418e7e7ed4ee7858a665072cdd.jpg?width=1200)
探鳥会に初めて参加
日本野鳥の会静岡支部が開催した一般参加可能な探鳥会に、初めて参加してきました。集合会場は静岡市葵区麻機沼の緑地公園に5/15(日)の午前9時半でした。
前日まで気になっていたのですが、最初は集合場所が広大な麻機沼周辺の中でどこかわかりにくかったので難しいなあと思っておりました。ところが朝7時に起き出してネット地図で見たところ、公園らしきものがあるのを確認。案内の説明と一致したところだったので、ここだと分かり、急きょかみさんを起こして二人で支度を開始。
自宅からは40分ほどかかるところ。なんとか集合時間の5分前くらいには到着したものの、皆さんどこで集合しているのかよく分からない。公園事務所に聞いたら、大体第一駐車場にお集まりになるようですよとのことで急いで駐車場方面に戻れば、すでに皆さんブリーフィングの最中でした。
とりあえず受付の用紙に住所氏名を記して、ほどなく出発と相成りました。皆さんベテランの方が多いらしく、慣れた格好をしてらっしゃいます。軽くハイキングに行くような身支度ですね。スニーカー、帽子、デイパック(近頃はリュックと言うらしいが)、双眼鏡といったところでしょうか。
私は帽子を忘れ、ウエストバッグ等も持ってこなかったので、ふだんの外歩きの格好そのまま。午前中はかなり暖かかったこともあり、ジーンズに綿のシャツと双眼鏡でした。画像の一番手前(最後尾)に映っているのが私です。
まずは緑地公園を横切って、湿地の中に入っていきます。そのあたりで、キジとケリとコゲラの鳴き声が聞こえる、と教えてもらいました。ベテランの方々の凄いところは鳴き声だけで、どんな鳥がいるのか分かってしまうところです。私に判別できたのはコゲラだけでした。
オオヨシキリも目の前を横切ったようです。私ははっきりと見ることはできませんでしたが。湿地の中の柳の梢からはウグイスの鳴き声が聞こえていました。
そのうちに緑地の西側を流れる川の土手に出て、ここではイソヒヨドリの雌に出会いました。雄と違って地味な体色ですが、鳴き声は可愛いです。
それから湿地のふちに沿って南下し、木道のあるところに来ました。もう30年以上も前、雷魚をルアーで釣りに来たあたりです。当時は木道などもありませんでした。風景も変わったけれど、自分も変わった。鳥見をするようになるなど思いもよりませんでした。
今回は一般参加の人はわれわれだけではないかと思えるくらい、皆さん慣れた方々のような印象でした。鳥だけでなく、植物や昆虫にも詳しい方が多く、路傍のいろんな生き物について教えてもらえました。釣りばかりやっていた頃は水の中しか見ていなかったような気がします。
ベテランの男性会員の皆さんは、多くが双眼鏡のほかに三脚に据え付けたフィールドスコープをお持ちでした。倍率が高いので手持ちは無理ですが、三脚があれば視野に入った対象を見せてもらえます。
そのフィールドスコープの威力がいかんなく発揮されたのが、湿地の西端付近のあたり。100mくらいさきの水面に浮かんでいるオオバンをフィールドスコープで見せてもらったところ、まさに目と鼻の先にいるようで大興奮。倍率をおたずねしたら、30倍ということでした。100÷30=約3.3ということで、3.3m先にいるくらいに見えるんですね。
それと同じくらい感動したのが、ノスリ。山の斜面上昇風に乗ってホバリングしているところをフィールドスコープで見せてもらったところ、実に雄大なシルエットで大感激でした。いつも見ているトビと異なる翼の色が印象的でした。
そこから先は、湿地の中を木道や歩道で横切っていきます。アオサギとマガモもフィールドスコープで見せてもらえました。アオサギやマガモはこれまで何度も見かけているはずの鳥ですが、鳥見の対象として見たのは初めてです。
そのうち、カワセミが水面を横切るシーンに出会ったようなのですが、私は見ることができず残念。カワセミもこれまで何度か見ているものの、昨年鳥見を始めてからはまだ見ておりませぬ。
歩いているうちに沼地のやや東側のほうに達しました。ここでは、工場の建物の上のほうに止まっているセグロセキレイを双眼鏡の視野に入れることができました。初めて見る鳥です。
そうこうしているうちに時刻も11時を回り、出発した集合会場に戻る頃には昼前になりました。再集合後のブリーフィングでは、今日見ることのできた鳥、声を聞くことのできた鳥をチェックシートで確認します。
加えて、ベテランの会員の方が撮った写真や特別サービスの野鳥のキーホルダーを分けていただいて感激。どれも素晴らしい写真でした。私は有料だと思い込んで車に財布を取りにいっているあいだにキーホルダーはなくなってしまったようなのですが、そう言っているかみさんの声を聞き付けた会員らしき女性の方が自分の分を譲ってくださいました。ありがとうございます。
2時間半ほどの鳥見散歩は実に愉しく、鳥に限らずいろいろ教えていただいて興味津々でした。これが無料で開催されていることは驚きです。気になる方はぜひネットで調べて参加されてみると良いと思います。
世間では、花鳥園のようなところで有料で熱帯の珍しい鳥を餌付けするようなことが人気のようなのですが、身近な自然の中にも鳥たちの驚くべき野生があって、気軽に参加できるイベントもあるのだということをちょっと知って欲しいような気がします。
いいなと思ったら応援しよう!
![白鳥和也/自転車文学研究室](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/9719339/profile_48236eae18e1ef0baffe2296ad6515fd.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)