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在りし日の電車風景

何もかもが今と違っていたような気がする。

こういう動画を1992年頃に撮って、現在公開してくれている人がいるということは、まったくもってありがたいことだ。

当時は何とも思わなかったことが、今は全然違って見える。

当たり前だが、スマホを持っている人など誰もいない。視線の使い方がすでにして別の世界のものなのだ。

南武線という、ややカントリーな路線の昔日感はひときわ濃い。登戸駅の改札が写っていて、思わず叫びそうになった。

人々は変わった。まるで、『四季~ユートピアノ~』の続編を見ているみたいだ。どうしようもなく、切ない。あの頃の東京の郊外は、あの頃だけのものだったのだ。


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