アオサギとヤマガラ
6/12の日曜日、藤枝市の蓮華寺公園でかみさんと鳥見などをしてきた。家からは約1時間のドライブ。天気も悪くない。
蓮華寺池公園には郷土博物館と文学館もあるので、鳥見を始める前にまずそちらに入館して見学してきた。JAFの会員証による割引が効いて、入場料金は二人で320円だった。
1964年まで藤枝と袋井を結んで走っていた全国最長の軽便鉄道、駿遠線の展示が興味深かった。文学館では故小川国男氏の蔵書などを見ることができた。
それから鳥見。池の周囲を双眼鏡ぶら下げて歩く。散歩している人々がけっこう多い。周囲約1.5kmで、半分くらいは蓮に覆われている。
ルアー釣りや投げ釣りは禁止なので、フライフィッシングの道具は持ってこなかったが、バスやブルーギルがいるのかどうか岸辺で目を凝らす。どうもそれらしきシルエットは見当たらない。
藤枝ということで、池のほとりのそこかしこに藤棚がある。そこが涼しいよとかみさんが言っていたので、入ってみると、確かに空気感が違う。
半分くらい池の周りを回ったところで、サギの類を見つけた。鉄柵の上に止まって水面を覗き込んでいる。狩りをしているのであろう。
サギの類は図鑑をあまりよく見ていないので、何かよくわからない。双眼鏡でよく観察し、特徴を頭の中に叩き込んでから、帰って調べてみたらアオサギだった。以前にもフィールドスコープで見せてもらったことはあるが、この至近距離で見たのは初めてだった。
それからまたしばらく歩いて、まあこんなものかなと思っていたら、傍らの山の斜面の木立ちの中から聞き慣れない鳴き声がする。木立ちは広葉樹だ。
これは何かいるぞと思って二人で木立ちの中に入って行けば、オレンジ色が鮮やかな小鳥が小枝に止まっている。ヤマガラだ。
ヤマガラは本栖湖でチラ見したことはあるが、双眼鏡に入れたのは初めてだ。かみさんも見ることができた。うれピー。
ほかにもシジュウカラらしき鳥がいた。コガラのようにも見えたがはっきりと確認することはできなかった。たぶんシジュウカラだろう。
そのあたりで「何かいるんですか」と声をかけてくださった散歩中のご夫婦がおられた。ヤマガラとかシジュウカラがいますよ、と私は答えた。
確かに双眼鏡を持って、ああだこうだ言いながら木の梢を見上げているわれわれは、何か珍しいものでも見つけたように見えているに違いないと思った。
そのうちに日も傾いてきて、駐車場の車に戻ったのは18時前。この季節だからもちろんまだ周囲は明るい。双眼鏡をしまって、帰途についた。
鳥見の良いところの一つは、鳥を見つけるだけで良い気分になることができることだ。釣りみたいにつかまえる必要もない。ただ、鳥を愛でるだけでいいのだ。