見出し画像

カツカレーという食べ物

カツカレーを好きな人は多いと思うが、B級グルメを代表するような食べ物であることは間違いなかろう。

不味く作るのが不可能ではないかと思う料理でもある。そういうこともあって、「どうせカツカレーでも食べているんだろう」みたいに言われることがある。

カツカレーファンとしては悲しい言説ではあるが、そう思う人もいることは否定できない。開き直って天下のB級だと思うほかない。

しかしこのカツカレー、揚げ物であるし、高カロリーで中性脂肪を気にしている身にはかなり厳しい内容なのだが、ときどき、まあいいかと思って注文してしまうのである。

画像のカツカレーは昨日、東京の新宿区で食べたものだ。所用あって都内に行った折、地下鉄東西線早稲田駅の近傍にある「キッチンオトボケ」という店で食した。

40年ほど前の学生時代にときどき通った店で、最近まだ営業していることを知り、たまらなく懐かしくなったのであった。

それで同行の友達に頼んで早稲田の文学部の近くまで車を回してもらい、行ってみたのだが、普通盛りでも画像のようにかなりのボリュームがあり、もちろん旨かったとはいえ、完食するのが精一杯であった。物事は変化するものだ。昔なら大盛でもいけたであろうに。

そういうわけで、カツカレーにはどこか個人的なペーソスを感じてもいるのであった。



いいなと思ったら応援しよう!

白鳥和也/自転車文学研究室
ご支援ありがとうございます。今後とも、よろしくお願い申し上げます。