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世界自転車デー

今日は「世界自転車デー」であるそうだ。2018年に国連総会で定められたらしい。道理であまり聞いたことがないなと思った。

画像は1993年の5月頃撮影。もはや30年近く前のものである。場所は、本栖湖と精進湖のあいだにある東海自然歩道のパノラマ台(標高1328m)。

ランチタイムのときに撮ってもらった画像なのでノーヘルだが、走行中はちゃんとヘルメットをしていた。当然、走行中はデイパックを背負う。自転車自体はできるだけ軽くして操作性を良くしておく。

当時は山岳サイクリングの真似事をしていたので、シングルトラックをよく走っていた。山岳サイクリングでは、よほど傾斜の低いルートを除き、登りではほとんどの場合、自転車を押し上げて登る。

押し上げて登れるくらいならまだ良くて、もっと傾斜がきつくなると自転車を担いで登らねばならない。これがけっこうしんどい。私のMTBは12kg台だったから軽くはなかった。

下りは乗れるところだけ乗る。シングルトラックだから、落ちると当然ひどく危険である。だからゆっくりゆっくり、下る。難しいセクションではトライアル的な技術を使いながら、安全第一で下るのだ。乗って下るのが無理なら降りて下る。専用コースを走るダウンヒルバイクのようなことはやらない。石を飛ばして、登ってくるハイカーに迷惑をかけたらえらいことである。

本栖湖から東海自然歩道・パノラマ台を経由して精進湖に抜けるコースは某MTBコースガイドに掲載されていたもので、天気が良ければ眺望の良さはピカイチ。樹海と湖と富士山が目の前にくる。

記憶しているだけでも3回このコースを辿った。キツツキのドラミングを初めて聞いたのもこのコース上だった。最初は「なんでこんな山の中で工事をやっているんだ?」と思ったものだ。

その後、シングルトラックはハイカーとの軋轢もあって、だんだんMTBが締め出されるようになってきた。自分たちは必ずハイカーに道を譲るように注意していたが、山道での共存は難しかったのかもしれない。

今なら、軽くて小さい双眼鏡を持参し、鳥を見ながら登るだろう。山をやっている人たちの多くは山の動植物に詳しいが、鳥を見るのは本当に愉しい。ヤマゲラなどを見ると感動する。鳥に注目しないのは、ちょっともったいない気がするくらいだ。

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白鳥和也/自転車文学研究室
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