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きょうの一曲/221229/BWV614
きょうの一曲/221229は、バッハのオルゲルビュッヒライン(オルガン小曲集)より、BWV614「古き年は過ぎ去り/Das alte Jahr vergangen ist」です。
この曲は、アンドレイ・タルコフスキー監督の『鏡』でも非常に効果的に使われおり、リンク先のYouTubeは、そのサウンドトラックを編集したものとなっています。
『鏡』は、英語字幕ですが、全編がYouTubeで公開されています。美術関係の方もぜひごらんになると良いと思われる映像詩の連続です。
『鏡』には強いストーリー性はないので、映像の断片を見ているだけでも引き込まれます。主人公(自伝的映画なのでタルコフスキー監督自身)の少年時代と別れた妻の間の息子、母親の若い頃と別れた妻が一人二役で出演していることが特徴です。
個人的には、これまで見た映画すべての中でもっとも好きな作品のひとつです。自分の中で、これに比肩するくらいの作品は、佐々木昭一郎監督の『四季・ユートピアノ』ぐらいのものかもしれません。
なおこのオルガン曲は、教会暦ではクリスマスから新年となる間までで弾かれることになっているようです。
※追記 調べものをしているうちに知りましたが、この記事をアップしたのは2022年12月29日、タルコフスキー監督が亡くなったのは1986年12月29日でした。
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