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きょうの粗雑メシ

かみさんが義母のお世話に実家に行っているので、私はほぼ3食自炊状態である。いちおう料理らしきものはやるとはいえ、タイトルに掲げたように基本的に粗雑である。

食器類は大半がキャンプ用のものだ。メスティンに、大小のシエラカップに、折り畳み式のカトラリーといった感じである。なぜそうなるかというと、キャンプ用の食器なら後片付けする気になるからだ。要するにキャンプ依存症なのである。

炊飯も電気炊飯器でやれば楽なことぐらい分かってはいるのだが、どうにもあれを洗うのがいやで、メスティンでいちいち炊いているのである。1合程度で炊くときも少なくないが、これがまたけっこう面倒くさい。

それで今週は3合メスティンを使って2合炊いている。2合あれば、3食はメシを食べることができるからだ。1回に食べる量は0.7合弱くらいになっているのであろう。

それはいいのだが、ここのところ暑い。暑いので3合炊いて1食分食べたら、後は冷蔵庫に入れている。しかし、ラップをかけなかったせいもあるだろうが、ともかく冷蔵庫の中で冷えきってしまったメシはまずい。

電子レンジでチンすればいいじゃないかというご意見はもっともではあるが、うちは昭和のボロ家で台所でアース線を取れない関係上、電子レンジが使えないのである。だからふだんは残ったメシは冷凍しておいて、あとで炊飯器で温め直すか、解凍して食べているのだ。しかしそんな面倒くさいこと、いつもいつもやっていられるわけがない。

そういうわけで今朝も冷え切ったメシをシエラカップによそい、トマトとツナを添えて食したのであったが、冷蔵されたメシがどうにも不味い。冷たいし、ぱさついているし、またガビガビなのである。

そこで業を煮やし、昼は炒飯にすることにした。中華鍋を熱して油を回し、溶いた卵を入れてすぐ、メスティンから残りのメシを投入した。スパテラでメシをほぐしてから、今度はほていの焼き鳥缶(塩味)を入れる。それから煽る。もちろん煽ると言ったって、その道の玄人のように見事にパラパラの飯粒が舞い上がるわけではない。どさっどさっという感じで、無様にメシの塊がひっくり返るだけである。それでも、やらないよりはマシであるようあだ。

そして塩コショウと醤油で味付けして出来上がり。大型シエラカップに盛り付ければまだ良かったが、洗い物の数を減らしたいがために、冷や飯が入っていたメスティンにそのまま戻す。100均のキャンプ用スプーンをレンゲ代わりに添える。

という具合で粗雑な昼メシができあがってしまったのであった。しかしまあ、口に入れれば悪くない。冷え切ったメシをおかずと一緒に食うよりは数段マシである。

とはいえ、野菜がないのは良くない。きょうは夕方にでも野菜を買ってこようと思う。



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